9月14日、18年ぶり6度目のセ・リーグ制覇を決めた阪神タイガース。宿敵巨人を破り、本拠地の甲子園で6度、宙に舞った岡田彰布監督(65)は、前回2005年シーズンの優勝監督でもある。その実像とは――。
野村克也や星野仙一より「自分の方が優れている」
元トラ番記者が明かす。
「記憶力が抜群にいい人です。早大野球部時代の特定の試合を引き合いに出して、イニング、カウント、球種などをスラスラと話しながら振り返ったこともある。早稲田には野球のセレクションで入っていますが、どうしても早稲田に入りたかった岡田さんは、高校時代、家庭教師をつけて勉強に励んでいたそうです。野球だけの人と思われるのが我慢ならないタイプ。なおかつ東京六大学、阪神タイガースとスター街道を歩んできた野球エリートだけに、プライドは人一倍高いですね」
趣味は小学生の頃から慣れ親しんできた将棋。前阪神監督時代(2004年~2008年)の2008年には、日本将棋連盟からアマ三段と認定されたこともある。
「采配でも数歩先を読んで、それが的中したりする。阪神の外様監督だった野村克也さんや星野仙一さんより、自分の方が優れているという自負が強い。優勝を『アレ』と言い続けたり、自著のタイトルにもなった『そら、そうよ』が口癖だったり、物腰は“大阪のおっちゃん”然としていますが、その実、かなりの理論派で野球博士ですよ。前監督時代は中日の落合博満監督を強烈に意識していて、ドラゴンズ戦は毎試合、化かし合いのような駆け引きを繰り広げていました」(同前)
その分、周囲に対する要求レベルも高く、ついつい「上から目線」になりがち。もとより、歯に衣を着せぬ物言いで知られる御仁だ。別のトラ番記者が語る。