NHK朝の連続テレビ小説『らんまん』で、ヒロイン・槙野寿恵子(浜辺美波)の母親役を熱演している女優の牧瀬里穂(51)。その牧瀬が小誌の取材に90分にわたり、撮影現場での浜辺美波との秘話などを語った。

『まんぷく』以来の朝ドラ(事務所提供)

 牧瀬は1971年12月生まれ、福岡県出身。1989年、山下達郎の「クリスマス・イブ」が流れるJR東海のCMで一躍時の人に。91年に『東京上空いらっしゃいませ』『つぐみ』で、日本アカデミー賞の優秀主演女優賞、新人俳優賞を受賞。92年のドラマ『二十歳の約束』(フジテレビ系)では、「ヒューヒューだよ!」が、流行語にもなった。

「時代が違うんだなぁ、といい意味で感心」

――浜辺美波さんとは母娘役。一緒に演じてみて

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 共演は初めてでした。見た目のイメージで、すごく静かで儚げな方だと思っていたんです。でも、実際はすごく可愛らしく今の子ですよね。面白いし結構、逞しく強い。撮影がハードになってきても疲れを一切見せないんですよ。

宮澤エマ(左)が演じたみえは、まつの妹(『らんまん』インスタより)

 私が20代の時と違うと強く感じました。オンオフの切り替えが上手く、演技を楽しんでいるなと感じたんです。私の若い頃は、撮影の現場にも昭和が色濃く残っていて、空き時間も「集中を切らすな」としつこく言われていたんです(笑)。先輩方や演出の方から「台本を読み直せ」とか「役に集中して人と話すな」とか厳しく指導頂きました。時代が違うんだなぁ、といい意味で感心してしまいました。

――浜辺さんとはどんな会話を

 お互い宝塚が大好きなんです。撮影期間中にも『今月の公演を観に行けたんです』と報告してくれました。