――アクションもできる女優さんなんですよね。
松本 そう。僕は大好き。シン・ジーレイが出てたら自動的に観ちゃう。というか、『狼殿下』は『陳情令』のシャオ・ジャンも出てるし、配役が完璧。私好み。私のために作ってもらったドラマです(笑)。
「ラブ史劇」が楽しくて結構好き
――『狼殿下』は全49話までありますけれども。
松本 飽きずに観たよ。『慶余年』と『狼殿下』は両方ともちゃんと最後まで観たんだ。あと、『招揺』も。これは『陳情令』と同じ監督のファンタジー時代劇で、ヒロインを演じていたのがバイ・ルー。ソン・イェジンに似てるんだ。
――ああ『愛の不時着』の。ちょっと気が強い感じの女性がお好みですか(笑)。
松本 はい(笑)。これも最後まで楽しかった。ストーリーは忘れたけど(笑)。
――松本さん、「ラブ史劇」が結構好きですよね。
松本 あはははは(笑)。なんかさ、楽しいじゃない、そういうのって。『花の都に虎われて』とかも観たし。
――それって超胸キュンドラマじゃないですか! 現代から異世界へと転生するラブコメ時代劇。『ちゃお』的世界観満載の(笑)。
松本 気づいたら観てました。ただまあ、僕には子供っぽすぎた(笑)。主演のチャオ・ルースーはいま一番人気の女優なんだけど、やっぱり孫にしか見えないよ。NewJeansと同じで。だから途中放棄しちゃったんだけど(笑)。
でも、僕が思うに、異世界転生ものの発祥は、中国時代劇じゃないかなって。『宮廷女官 若曦』もそう。現代の女性が突然清朝にタイムスリップして後宮の女官になる。大ヒットしたよね。
松本 10世紀頃の遼朝を舞台にした『燕雲台』はティファニー・タンが良かった。華流時代劇のいいところって、女の人が主役のドラマがすごく多いことなんだ。日本の時代劇ってほぼ男でしょ。大河ドラマも。
※ファン・ビンビンのハマリ役だったと語る『武即天』や、松本さんの今の一番の推し、チャン・チェンとニー・ニーの魅力、『陳情令』の二人をKinKi Kidsにたとえたツイートについてなど、全文は『週刊文春WOMAN2023秋号』をご覧ください。
text:Izumi Karashima photograph:Ichisei Hiramatsu
Takashi Matsumoto
まつもとたかし/1949年東京都生まれ。70年にロックバンド「はっぴいえんど」のドラマー兼作詞家としてデビュー。解散後は専業作詞家に。手がけた曲は2000曲以上におよぶ。11月にはラストアルバム『HAPPY END』の発売50周年を記念して、アナログレコードが発売予定。
【週刊文春WOMAN 目次】特集 推し活のない人生なんて/香取慎吾「推される人生」を生きる/松本隆の華流ドラマ論/岡村靖幸×よしながふみ/グライムスが明かすイーロン・マスク
2023秋号
2023年9月21日 発売
定価660円(税込)