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「宮脇さんとしては、当時、同じ選挙区の先輩だった笹川さんと揉めると、選挙に影響する。無下にも出来ず、悩んでいました。結局、松井一郎幹事長(当時)が、笹川氏を注意し、つきまとい行為は収まったが、問題としては解決していなかった。その後も8年間、彼女は悩み続けていたのです」(宮脇氏の知人)
笹川氏は「LINEのやりとりは冗談の可能性が高い」と取材で回答
一連の報道を受け、笹川氏は府議団代表の役職を辞任。大阪維新の会としても、今年6月3日に弁護士などの外部の専門家を交えた綱紀委員会で、笹川氏のセクハラやパワハラ、ストーカー行為を事実認定し、除名処分を下した。
笹川氏は今年5月、「週刊文春」の取材に対し、維新創設者の橋下徹氏が代表を務める法律事務所を通して「LINEのやりとりは冗談の可能性が高く、両者の間で笑い話として消化されていたことは疑いがない。強制わいせつ等の性行為を行ってないことは明らか」などと回答していた。
被害届の提出に至った経緯
一方の宮脇氏は今年6月、以下のような回答を寄せていた。
「当時は意に沿わない言動をすれば脅迫的メッセージを送られ、怒鳴られる状態。付きまといやパワハラ被害の渦中、機嫌を取るために送ったメッセージを、笹川氏は許可なく切り取り、都合よく解釈し、無理矢理キスしたことを『単なる笑い話として消化』と事実に反した説明をしている。当時の記録の全てを調査のため維新に提出し、笹川氏には弁護士を通じて真実の公表を求めています。私の件に限らずこのような問題が二度と起きてはなりません」
それから4カ月近く。なぜ被害届の提出に至ったのか。