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29歳でゼロからユンボの資格を取って“一人親方”に 2児の母・Kaoriさんが“巨大な重機”に乗るまで「別に昔から乗り物が好きだったわけじゃ…」

29歳でゼロからユンボの資格を取って“一人親方”に 2児の母・Kaoriさんが“巨大な重機”に乗るまで「別に昔から乗り物が好きだったわけじゃ…」

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2023/10/14
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「いろいろ嫌になって、不良グループとつるんで授業をサボったり家に帰らなかったり……あんまりいい感じだったとは言えないですね。ただ吹奏楽部でサックスだけはちゃんと練習したり、推薦されて文化祭実行委員長をやったりはしていました。文化祭にゲストで来てくれた金井豊さんというプロのトランペッター(『オールナイトニッポン』のテーマ曲演奏で有名)に指導してもらったのがきっかけで、音楽の道へ進みたいなと当時は思っていました」

 Kaoriさん自身が“寂しい家庭環境”と表現する状況ではあったが、音楽との出会いで踏みとどまり、高校にも進学できたという。

 

「中学を卒業する頃に両親が別居することになり、母の実家がある東京の日野市に引っ越すことになりました。でも決まったときには、東京の高校の入試がほとんど終わっていたんです。でもたまたま、吹奏楽部の活動が盛んな八王子高校2次募集の楽器推薦の入試が残っていて、大勢の現役部員の前で1人でサックスを吹く緊張するテストがあったんですが、なんとか合格できて高校に入れました」

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22歳で結婚、長男を出産

 ところが吹奏楽部のハードな練習でKaoriさんは顎関節症になってしまい、音楽の道を諦めざるをえなくなった。ここから、ユンボとの出会いに向かって意外な道が始まることになる。

 

「吹奏楽部を辞めてラーメンチェーン店でバイトを始めて、高3のときにはほぼ“店長”みたいな感じになっていました。高校を卒業して正式に店長になって、採用面接、シフト調整、棚卸し、全部やりましたよ。自分でシフトを調整できるので、他にもバイトを掛け持ちしながら全力で働いていました。結婚相手と出会ったのもバイト先でした」

 18歳で店長になり、年上の大学生やフリーターのバイトをまとめて店を回していたKaoriさん。チェーン店ながらKaoriさんに会いに来る常連さんなどもでき、22歳の時にその中の自動車ディーラーに勤める会社員男性と結婚、すぐに長男が生まれた。

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