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29歳でゼロからユンボの資格を取って“一人親方”に 2児の母・Kaoriさんが“巨大な重機”に乗るまで「別に昔から乗り物が好きだったわけじゃ…」

29歳でゼロからユンボの資格を取って“一人親方”に 2児の母・Kaoriさんが“巨大な重機”に乗るまで「別に昔から乗り物が好きだったわけじゃ…」

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2023/10/14
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「結婚1年目に長男、4年目に妹が産まれて、その頃から『家族のために貯金をしたい』と思うようになりました。それで自分でも稼ごうと思ってパートに出はじめたんです。パート先はタクシー会社の事務所での清掃の仕事だったんですけど、そこでユンボに出会ってしまったんです」

 清掃の仕事をすることになった事務所は、都市部から離れた場所にあった。

「事務所の向かいがキジが鳴いてるような野原だったんですが、しばらくしたら重機が乗り込んできて地面を派手に掘り始めたんですよ。最初は『キジの住処がなくなっちゃうなぁ』と思ってたんですが、みるみる風景が変わるのが面白くて。それで見てるうちに『重機ってめちゃくちゃかっこいいじゃん』と思ったんです」

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 当時のKaoriさんは29歳。小さい頃から山遊びなどはしていたが、車や電車が好きなタイプでは全くなかったというから面白い。

「別に昔から乗り物や重機が好きだったというわけじゃ全然ないんですよね。息子が小さい頃に新幹線とか働く車のおもちゃで遊んでいても、私は全く興味なくて種類もよくわからないような状態でした。でも実物のダンプやユンボがダイナミックに動くのを見たら、恐竜やロボットみたいでかっこよくて心を奪われたんですよ」

 

「私と同じくらいの体格の人がこんな大きな重機を操作してるのか」

 その「かっこいい」が「自分でも乗ってみたい」に変化するまでに長い時間はかからなかった。

「眺めていたら、同じ重機でも繊細に動く時とダイナミックに動く時があることに気がついて『人によって運転が違うんだ』っていうことに気が付きました。それである時、現場で一番ダイナミックな動きをするユンボから、コロンってちっちゃいおじさんが出てきたんです(笑)。上下とも青の作業服だったから、ドラえもんみたいに見えて。『私と同じくらいの体格の人がこんな大きな重機を操作してるのか』ってびっくりして、それなら私にもできるかも、って思ったんです」

29歳でゼロからユンボの資格を取って“一人親方”に 2児の母・Kaoriさんが“巨大な重機”に乗るまで「別に昔から乗り物が好きだったわけじゃ…」

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