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難関ホワイト企業に入った20代の7割近くが後悔…入社後にがっかりする理由「これで一人前の30代になれるのか?」

source : 提携メディア

genre : ビジネス, 働き方, 社会

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「労働時間は減らすが、売り上げを減らすわけにはいかない」と経営陣は躍起(やっき)になり、ITツールを導入して効率化を進めたり、裁量労働制やプロフェッショナル勤務制度などの人事制度を変えたりするなどして乗り切ろうとします。

しかしながら、現場での仕事の進め方は同じ。仕方なく、管理職が部下の残業を肩代わりしたり、自宅での隠れ残業を黙認したりしています。

このような状況で、新人も残業は許されません。主力の30代・40代の残業を減らすと売り上げ減少に直結しますが、20代の若手社員の残業削減は「影響が少ない」と考えている管理職が少なくありません。

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そこで、仕事が終わっていないのに、頭ごなしに「早く帰れ」と指示し、若手は自宅に持ち帰ってやるか、翌朝に早く出社して処理するしかないというのです。

「スキルを磨きたいのに、会社がそれを許してくれない」

とりわけ20代は、仕事を覚える時期でもあります。このタイミングで、先輩や上司から仕事を教わり、30代で「一人前」の仕事をすることが求められます。

製造業の大手企業に入社した20代の男性は、次のように話してくれました。

「勤務時間中は目の前の業務をこなすことで手一杯。夕方に将来に向けたスキルを磨きたいのに、会社はそれを許してくれないのです……」

また、残業が少ないIT企業に入社した20代の女性は、「大型案件のプレゼンが翌日に控えていたので入念に準備していたら、『残業するな』と帰らされた。会社の業績に繋がる商談なのに、残業しないことが目的となっていて残念です」と、ため息交じりに話してくれました。

労働時間は短くても、自己研鑽の時間が減ると、このままでよいのか不安になる20代が多いようです。

残念な理由②:重要なプロジェクトから外される

ホワイト企業に入ってがっかりした理由の2つ目は、重要なプロジェクトから外されること。

コンサルティングファームや、グローバルビジネスを展開している企業などでは、「時差がある人」とのやりとりが多数発生します。

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