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難関ホワイト企業に入った20代の7割近くが後悔…入社後にがっかりする理由「これで一人前の30代になれるのか?」

source : 提携メディア

genre : ビジネス, 働き方, 社会

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GW明けに「起業したい」という相談が必ず増える…

いまは空前の「売り手市場」になっています。勤めている会社を辞めても、次に行く先は見つけやすい状況です。

すると、「こんな会社に居てもしょうがない」「未来がない」「だったら、起業したい」となる人が多いのです。毎年、大勢の若者が希望を胸に会社に入社しますが、GW明けには「起業するにはどうしたらいいですか?」という相談が殺到します。

思うがままにやりたい気持ちはわかります。しかし、現状のまま40代、50代となったらどうなるでしょう。十分にスキルを磨かず、専門性もないままでいたら、年齢を重ねるごとに市場価値は下がっていく一方です。「若さ」は労働市場で武器になりますが、その賞味期限は想像以上に短いのです。

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自社の制度や環境の良し悪しにかかわらず、自らスキルを磨き、本当の「自由」を手にするために、迷える若いビジネスパーソンに勧めたいのは「複業」です。片手間でやる「副業」ではありません。文字通り、与えられた業務のみならず、みずから進んで複数の業務、複数の仕事を遂行し、「できること」をどんどん増やしていくのです。

それは時に、所属企業の枠を超えることもあるかもしれません。

これからのビジネスの世界はオープンワールド化する

拙著『29歳の教科書』で詳しく述べていますが、これからのビジネスシーンはRPGゲームでいうところの「オープンワールド」化していきます。

マーケットという名のオープンワールドを舞台に、あなたは冒険の旅に出るのです。

所属先がどこであれ、「できること」を明確に持ったプロフェッショナルたちが、「ギルド」で受託した「クエスト」ごとに「パーティ(プロジェクトチーム)」を組んで、職務を遂行していきます。難易度の高いクエストをやり通したパーティのメンバーにより大きな報酬が配分されるのも、RPGとまったく同じ。

しかし、そこで「若さ」に胡坐(あぐら)をかいて時間をただ漫然と浪費し、年齢を重ねただけでなんら「スキル」を持たないキャラクターがいたらどうでしょう。パーティへの参加を希望しても承認されず、誰からも声はかからず、やることが何もない状態になりかねません。