美女4000人に30億円を貢いだと豪語していた「紀州のドン・ファン」こと野崎幸助氏。その好色ぶりは終生収まることをしらず、有名女性タレントにもひるまず積極的に声をかけるほどだった。30年間にわたり家政婦を務めた女性はいったい男のどんな姿を見てきたのか。
木下純代氏による著書『家政婦は見た! 紀州のドン・ファンと妻と7人のパパ活女子』(双葉社)の一部を抜粋し、野崎氏の在りし日の姿を紹介する。
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女医・西川史子さんの結婚式と川島なお美さん
2010年2月、『サンデー・ジャポン』などのテレビ番組で活躍していた女医の西川史子さんが、結婚披露宴を開催しました。ホテルオークラでのパーティには爆笑問題をはじめ、サンジャポファミリーの有名人や、タレントの中山秀征さん、眞鍋かをりさん、高島彩アナウンサーや川島なお美さんなど、多くの芸能人が参加しました。元プロ野球選手の桑田真澄さんが仲人です。
ものすごい数の招待客が集まるパーティに、どういうわけかドン・ファンもお呼ばれしました。ドン・ファン曰く西川さんの結婚相手の男性と、面識があったようです。
この日は私の都合が悪かったので、ドン・ファンのアテンドは娘に任せました。娘から聞いた話では、有名人だらけで興奮したドン・ファンは、いつものように、そこらじゅうの女性をナンパしまくっていたそうです。
「ヘイ! カノジョ! 僕と付き合いませんか!」
「カノジョ、美人ですね! 僕と結婚しましょう!」
美女を見つけるなり声をかけ、自分の連絡先が書かれた名刺を、政治家の選挙運動のように配りまくっていたといいます。
その中でも、ドン・ファンが一目見るなり、ロックオンしたのが故・川島なお美さんでした。抜群の美貌とスタイルのうえ、背中がパックリ開いたセクシーなドレスを着ていた川島さんは、会場でもひときわ目立っていたそうです。
「ヘイ、カノジョ!!」
「スーパー美人ですね! ビューティフォー! アイラブユー!」
「ちょっと、カノジョーっ! 僕と結婚してください!!」
当然ながら、必死の声かけも虚しく、ドン・ファンは玉砕してしまいました。
しかし、これしきのことでめげるドン・ファンではありません。披露宴中に芸能人がスピーチをしていても関係なしに、きれいな女性をナンパしに歩き回り、席になかなか着かなかったそうです。