しかも、とどめには披露宴のフィナーレに、閉まりかかった幕の中にドン・ファンが乱入。なぜか、西川さんと新郎、ドン・ファンの3人で挨拶するという前代未聞の展開に西川さんの顔が凍りついていたそうです。娘もドン・ファンを止めるのが大変だったうえ、一緒に来ていると思われるのも恥ずかしく、生きている心地がしなかったと話しておりました。『サンジャポ』出演中、「紀州のドン・ファン」のニュースを取り上げても、終始、ダンマリを決め込んでいた西川さん。大事な結婚披露宴をこれほどあらされたのですから、その気持ちはおおいに理解できます。
ただ、こういうときのドン・ファンには、まったく悪気がありません。お金さえあげれば、周囲は何でも自分の言うことを聞いてくれる。札束の数がすべての物事を決める。そう信じていました。西川史子さんの結婚披露宴もまた、ドン・ファンにとっては女性ハンティングの貴重な戦場だったのです。
誕生日パーティにパパ活女子が全員集合!
目立ちたがり屋のドン・ファンは、とにかくパーティが大好きです。なかでも毎年、気合を入れていたのは、自分の誕生日パーティでした。開催日が決まると、〈野崎幸助誕生日会、決定〉と地元の新聞に宣伝広告を打つのが恒例行事。町の人たちも「また出してやるよ……」と面白がっていたものです。誕生日パーティが近づくと、家政婦の私もやることが山積みです。
「木下さん、今年は300人集めてくださいね」
ドン・ファンからの指令に従い、招待客を手配します。まず、懇意にしている大物セレブのスケジュールを押さえることは必須。そして、歴代パパ活女子に、片っ端から連絡します。
「今度、社長の誕生日パーティがあるんだけど、和歌山まで来られるかしら。高級フルコースが出ますからね。航空券2人分送るので、お友達も誘って、ぜひ来てくださいね」
現在、関係している女性のみならず、過去にドン・ファンとパパ活をしていた女性にも声をかけます。それゆえ当日は、大広間の円卓に歴代パパ活女子が全員集合! そんな珍妙な光景になってしまうのです。誕生日パーティにはお小遣いは発生しないものの、タダで和歌山イチのビーチリゾート・南紀白浜に行けて、高級料理が味わえるとあって、20代のパパ活女子たちは、観光がてら、皆こぞって参加してくれました。さらには、銀座のクラブのママ、交際クラブの業者から、政治家まで、多種多様な人々が一堂に会します。東京と和歌山の南紀白浜を結ぶフライトは本数が少ないため、毎年、誕生日パーティの日は、JALがドン・ファン御一行様の貸切状態となりました。