頂上へのルートにはそんな“道”もあったのか――。そう驚かされる唯一無二の芸能人生を歩む小池栄子さん。
10月18日スタートの『コタツがない家』(日本テレビ系)で民放GP(ゴールデン・プライム)帯の連続ドラマ初主演を果たします。
小池さんは現在42歳。俳優としての実績を考えれば、「小池栄子に主演はムリ」と思う人はほぼいないのではないでしょうか。とはいえ、このGP帯主演にたどりつくまでに歩んできた“道”は、小池栄子さんならではのものでした。芸能界でのステージを変えながら、そのときどきの“持ち場”でしっかり爪痕を残し、道なき道を突き進んできた印象があります。
「バラエティスキルの高いグラドル」では終わらなかった
小池栄子さんに対するイメージは世代ごとに異なるかもしれません。今の20代以下の世代から見た小池さんは、おそらく「個性派のバイプレイヤー女優」といったところでしょう。しかし、30代以上の世代からすると「バラエティスキルの高いグラドル」というイメージもあったのではないでしょうか。
高校1年だった1997年にドラマ『踊る大捜査線』(フジテレビ系)のワンシーンに出演し、翌98年放送の深夜ドラマ『美少女H』(同前)で本格的にドラマデビュー。
さらにグラビア誌にも登場。ただ当時は、“癒し系”のグラドルが人気を博していました。キリッとした目鼻立ちの小池さんはそれを逆手に取り、メインストリームだった“癒し系”のカウンターとして、あえて笑顔を見せない強気な雰囲気のグラビアで徐々に“威圧系”のポジションを確立していきます。
グラビアでトップの人気を得てバラエティに進出したわけですが、グラドルとしては王道路線ではなかったのです。けれど“癒し系”が群雄割拠のレッドオーシャンだったことを考えれば、小池さんが見つけ出して飛び込んだ“威圧系”は、ほぼ競合不在のブルーオーシャンだったのかもしれません。