妻のAさんが取材に語ったこと
警察が汪の自宅に突如現れたのは、今年10月10日のことだった。「週刊文春」の記者が汪の自宅を訪れると、妻Aさんが取材に応じ、逮捕当日の様子を振り返った。
「朝の8時半頃のことでした。ピンポンが2回鳴ってから、突然、自宅の2階の窓ガラスが割れて、警察官が押し入ってきました。私はソファーで寝ていました。警察から『1階に降りるな!』と言われました」
Aさんは夫の逮捕にショックを受けているという。
「私たちが結婚したのは6年ほど前のことです。(汪には)毎月15万~20万円くらいのお小遣いを渡していて、そのお金で出所した人にボランティアでご飯をご馳走していました。『お金がない』とは常に言っていましたが、お金に本当に関心がない人。でも家族だから私が面倒をみるしかないんです。家の購入費も生活費も私が払っていましたから。今回のことは信じられません……」
今回の逮捕は汪の周囲にも衝撃を与えた。知人が語る。
「お酒の飲み方も乱れることなくオシャレで綺麗。めっぽう強くて瓶ビールも7本くらい飲む。新宿ゴールデン街の有名なママと昔から親交があって、高齢のママが引退したら(ママを)引き取って一緒に暮らすと語るくらい優しい人です」
周囲に隠していた"裏の顔"
周囲には“善人”として振舞っていた汪。しかし、そのウラでは“悪の顔”を覗かせてもいた。
2014年に出所した汪だが、実は逮捕されたのは今回が初めてではない。約2年前にも恐喝未遂の容疑で逮捕されている。
「2021年11月12日、汪は千葉県市川市のカラオケバーで店主の45歳女性を『暴れてもいいんだよ』などと脅し、現金を脅し取ろうとした疑いで逮捕されました。“みかじめ料”を要求したと見られています。汪は地元の知人男性とともに逮捕されましたが、千葉地検は不起訴処分としています」(全国紙社会部記者)