「不倫は文化」騒動や2016年の都知事選出馬表明、緊急事態宣言下での沖縄ゴルフなどで話題をさらってきた俳優の石田純一。
今年で69歳になる彼に、早稲田大学で講師を務めた“モテ学”講義、元妻・松原千明の死去、孤独死が報じられた姉・桃子への思いなどについて、話を聞いた。(全3回の3回目/最初から読む)
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大学の講義で“モテ”を伝授
ーー早稲田大学でモテの講義をやられたのは、どういう経緯で。
石田純一(以下、石田) 講義をやったのは、2016年の10月ですね。早稲田で「恋愛学入門」という講義をされて『「恋ゴコロ」のすべてがわかる 早稲田の恋愛学入門』とか不倫の経済学とかの本を出している、森川友義さんという教授がいらっしゃるんです。その森川さんの講義に、ゲスト講師として招いていただいたんですよ。
その前に上智大学でも講義をやったことがあるんです。外国語学部英語学科に呼ばれたから、僕もかっこつけて「映画と原作の関係」なんて話をするつもりで。でも、そんな話をした途端に、学生さんたちが一斉に頰杖をつきだしたり、下を向いたりしちゃって。まぁ、退屈ですよね(笑)。
「これウケてねぇな。マズいな……」と思って、「ねぇ、みんなはモテたいでしょ?」って振ったら、みんな一斉に目がクワッて(笑)。
女性が聞きたいのは過去の話ではなく将来のこと
ーー講義では、どんなことを。
石田 簡単に言うと、恋愛も仕事も一緒で「こういう人のほうができるよね。クライアントさんにも好かれるよね」ということを話したんですよ。
男性の場合、まず自慢話はしない。これは基本ですよね。女性は、僕たちみたいなオヤジの自慢話を聞きたいとは思ってない。自慢話って、結局は過去の話じゃないですか。現在の話ならともかく、過去の話をとくとくと聞かせたってモテないですよ。
女性が聞きたいのは、僕たちのことじゃなくて自分のこと。それも自分の将来のことが聞きたくて、そこを明るく実りあるものにしていきたいんですよ。そういう話ができる男性に対して、女性は「また、この人に会いたいな」とか、ちょっと元気がなくなったときに「どうしてるかな」とか思い出してくれるものなんですよ。と、僕は思います。