じゃ、がんみたいに宣告されてから、その時が来るまでのほうが、後悔を残さずに送ることができるのかって。そうなると、当人は病気だから苦しいじゃないですか。
ほんと、いつも思うけど、その人が生きてきたようにしか死ねないんですよね。
ーーお姉さんやご友人が亡くなったことで、そうした思いがさらに強まったと。
石田 うちの姉は、ひょっとしたら寿命かもしれなかったけどね。まだ、死因がちゃんと出てないから。
親兄弟が亡くなっても、天涯孤独になった感覚はない
ーー石田家は、もう純一さんだけに?
石田 親兄弟、全員が亡くなりました。
ーーその寂しさみたいなものはありますか。
石田 完全に天涯孤独になった感覚はないですね。まだ小さい子供たちがいて、家庭がありますしね。
ただ、僕らぐらいの年齢になるとスイッチを切っちゃう人って、いっぱいいるんじゃないかなとは思いますね。芸能人に限らず、破天荒な生き方をしてきた人が、なにかやらかしたりして活躍していた場所から離れると、間もなく亡くなってしまうとかあるじゃないですか。具体的に誰って話ではないんですけど。そういう人って、「やり切ったから、もういいや」みたいに自分でスイッチを切っちゃってるんじゃないかなって。
僕は子供たちがいますし、まだまだスイッチを切れないですね。
写真=志水隆/文藝春秋
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