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「亡くなった? 嘘でしょって」元妻・松原千明の死去、姉の孤独死…家族を亡くした石田純一(69)が明かす、今も消えない後悔

石田純一インタビュー#3

2023/11/04

genre : エンタメ, 芸能

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ーー1ヶ月以上ですか。

石田 そもそも独立心旺盛で、ひとりでいるのが好きで自由気ままなタイプだったので、それはそれでしかたのないことなのかもしれませんけど。でも、やっぱりかわいそうだなって。

 誰かに看取られたから幸せってことじゃないかもしれないですけど。どんな気持ちで、どんな状況で亡くなっていったのかなと考えちゃうんです。僕が勝手に、そう思っちゃうだけかもしれないけど、「さびしくなかったかな」とかね。

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果たすことができなかった“親父との約束”

ーー看取ることはできなかったけど、石田さんがお姉さんの第一発見者となった。

石田 警察の立会いのもとで、僕が姉だと確認しましたけどね。それでも亡くなるちょっと前に姉とは会えていたので、そこは良かったなと。会ったときも前向きな話をしていたので、そのすぐ後にまさか亡くなるとは思いませんでした。

 

 姉の死で、真っ先に頭に浮かんだのは親父との約束なんですよ。親父は姉のことを本当に可愛がっていて、亡くなるときも姉のことを気にかけていたから「心配しないで。僕が守るから」と約束してたんですよ。それもあって、弟なりに面倒を見てきた部分もあったけど、十分じゃなかったのかなって。

ーーお姉さんから自宅のクーラーが故障したとの連絡がきて、石田さんがクーラーを届けにいったそうですが。

石田 そうなんです。僕の家に使っていない新品のクーラーがあったので、それを持っていったんです。もし熱中症で亡くなったのならば、クーラーを持っていって、電気屋さんに取り付けてもらうところまで付き合えばよかったんですけど、部屋に入れてくれなかったんですよ。

「散らかってるから」って言われて。いくらクーラーがあっても、取り付けて繋がないと動かないのは当たり前なんでね。ほんと、ショックですよ。「親父との約束、守れなかったな」って。

 

結局はその人が生きてきたようにしか死ねない

ーー後悔が。

石田 そうですね。同じ時期に、親友も急に亡くなって、仲が良くて大好きだった先輩も亡くなって。その子供たちが、みんな言うんですよ。「こんなに早く死んじゃうんだったら、もうちょっと話を聞いてあげればよかった」とかね。急に逝かれてしまうと、いくばくかの後悔が絶対に出てくるんですよね。

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