10月24日に始まったドラマ 『マイホームヒーロー』(TBS系)に出演している木村多江(52)。ドラマでは、殺人犯となった夫・佐々木蔵之介を支える妻役を演じ、“薄幸”ぶりに磨きがかかったと話題になっている。

木村多江 ©時事通信社

 木村は1971年3月16日生まれで、小学校から高校までは東京・九段北にある白百合学園に通った筋金入りのお嬢様だ。高校卒業後は昭和音楽芸術学院のミュージカル科に進学、19歳の時にはミュージカル『美少女戦士セーラームーン』に、敵のフィッシュ・アイ役で出演するなど舞台女優としての活動を開始している。

「リング」「らせん」の貞子役で大ブレイク

 しかし木村が21歳のときに父親が病で急逝、あまりにも急だったので満足に死に目にも会えなかったという。この経験は、ずっと木村の人生に影を落とし続けた。

ADVERTISEMENT

テレビでの「浮世絵を再現する」という企画で見せた艶やかな和服姿 本人インスタグラムより

 それまでのお嬢様生活から一転、学費や家計を支えるためにパン屋やホテル、レストラン、コーヒーショップなどで働くようになり、1日にアルバイトを4つ掛け持ちしていた。しかしこの時期にさまざまなタイプの人にであったことが、後に演技の参考になったという。この“苦労人”のバックボーンが女優としての魅力、業界で愛される人柄を形成したことも間違いない。

 大学卒業後の1996年頃から映画やドラマに出演するようになったが、ブレイクはなんといっても1999年のドラマ『リング~最終章~』と『らせん』での“貞子”役だった。白い和服に黒髪の木村が醸す恐怖は、日本中に強い印象を与えた。