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以降『白い巨塔』(フジテレビ系)では病死、『カレ、夫、男友達』(NHK)ではDV被害などがハマリ役となり“幸薄系”、“日本一の不幸女優”と呼ばれるようになっていく。
2004年1月には初のヌード写真集「余白、その色。」(ワニブックス)も発売した。バレエで鍛えられた美しい裸体を披露し、着痩せして見えるたわわなバストとヒップも強調されている。赤いキャミソール姿や、シーツ1枚の大胆カットも収録され、大きな話題になった。
「付き合って」「私でいいですか?」と交際開始
プライベートでは、2005年に電通幹部の鈴木文彦氏と結婚。木村が出演するテレビCMの打ち合わせの席で鈴木氏が木村にひと目惚れし、関係者を通じて何度か会食を重ねるうちに仲が深まっていったそう。
鈴木氏から「付き合って」と言われ、うっかり「私でいいですか?」と口から出てしまったという。慌てて「友達で」と言い直そうとしたが口に出せず、そのまま2005年6月に挙式した。2008年2月には長女を出産している。
木村は後にインタビューなどで「父親が亡くなった原因は自分にもあるのではないだろうか?」「結婚して自分だけ幸せになっていいものだろうか?」と何度も語っている。木村が醸していた“薄幸”な雰囲気にはバックボーンがあったことになる。
しかし実際に結婚したことでトラウマを克服し、「父は自分が幸せになることを祈っていたに違いない」とようやく思えるようになったという。幸せと不幸の振れ幅を知ることで演技の幅も広がった、と言えるのかもしれない。