グルメ口コミサイト「食べログ」の点数が急落したことをめぐり、2020年5月に韓国料理チェーン「KollaBo」を運営する韓流村が食べログの運営元カカクコムを提訴した裁判。今年9月に第二審が結審し、来年1月に判決が下される予定だ。
韓流村の任和彬(イムファビン)社長が「週刊文春」の取材に応じ、第二審で食べログ側が展開した“驚きの主張”を明かした。
食べログは月間ユーザー数9700万人を抱える日本最大級のグルメサイトだ。一方の韓流村は東京を中心に全国31店舗の韓国料理チェーン・KollaBoを展開している。
2020年5月に始まった両社の裁判は2022年6月に東京地裁が判決を下し、食べログ側の独占禁止法違反(優越的地位の乱用)を認め、3840万円の支払いを命じた。
しかし、食べログ側は独禁法違反に当たらないとして控訴。東京高裁で第二審(控訴審)が行われていた。前出の任社長が言う。
「二審で食べログ側は開き直り、驚きの言い訳を展開してきたんです」
第二審で明かされた「チェーン店リスト」の選定基準
今回の裁判の争点の1つは、食べログ側がチェーン店の点数を不当に下げているのではないかということ。第二審で明かされたのは“チェーン店ディスカウント”の対象となる「チェーン店リスト」の選定基準の一端だ。
裁判資料によると、チェーン店かどうかの判断は、以下の条件によって決めるという。
〈当該飲食店につき、(1)同一屋号かつ同一運営主体であること、(2)最低2店舗以上が運営されていること〉