〈あらすじ〉

 1920年代のアメリカ、オクラホマ州。ここに暮らす先住民族のオセージ族は、石油の発掘により莫大な富を有していた。アーネスト・バークハート(レオナルド・ディカプリオ)は、地元の有力者である叔父ウィリアム・ヘイル(ロバート・デ・ニーロ)を頼って、この土地に移り住む。そしてオセージ族の女性モーリー・カイル(リリー・グラッドストーン)と恋に落ち夫婦となるが、2人の周囲では不可解な殺人事件が次々と起こるように。

 ついにワシントンD.C.から派遣された捜査官トム・ホワイト(ジェシー・プレモンス)が調査に乗り出すと、驚愕の陰謀が浮かび上がる。

〈解説〉

 実際の事件を基にした西部劇サスペンス。原作はデイヴィッド・グランのベストセラー『花殺し月の殺人 インディアン連続怪死事件とFBIの誕生』。『アイリッシュマン』に続くマーティン・スコセッシ監督作。206分。

  • 中野翠(コラムニスト)

    ★★★★☆M・スコセッシ監督だから安心して観られたものの、ドラマとしてはもっと意外性や濃厚さがあっても。スターを楽しむ。

  • 芝山幹郎(翻訳家)

    ★★★★★大きな話と入念な細部が共存している。米国史の暗部に『ガス燈』の味を練り込むのはさすがにスコセッシ。女優も沈着。

  • 斎藤綾子(作家)

    ★★★★☆頼りになる世話役にデ・ニーロ。仕事がない純朴な甥にディカプリオ。身近にこんな悪魔や間抜けがいたら。実話に驚く。

  • 森直人(映画評論家)

    ★★★★☆歴史の闇を見据え、濃密な恐怖の叙事詩に仕上げた横綱相撲の3時間半。ロビー・ロバートソンの音楽に最大の敬意を。

  • 洞口依子(女優)

    ★★★★★スコセッシによる米国についての映画。M・ブランドが憑依したかの如き後半のデカプ。R・ロバートソンの音楽に星。

  • もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
  • 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
  • 料金の価値は、あり。★★★☆☆
  • 暇だったら……。★★☆☆☆
  • 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
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INFORMATION

キラーズ・オブ・ザ・フラワームーン(フィンランド)
TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開中
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