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 しかし今年4月にはさすがに債権者からの返済を求める声を押さえつけられなかったようで、「zoom」で債権者を集めた説明会が開かれたという。

船越洋平容疑者(本人のInstagramより)

「そこでは船越さんが全体の流れを説明したあと、これからコンゴのビジネスに金を出すという謎の実業家らしき男性が現れました。そして必ずうまくいくので、もう少し待ってくださいと……。参加者は60人ぐらいいて、『え、こんなに自分以外にも借りている人いたの?』と驚きました。

 今思えば、やたら『有名人と昨日飲んだ』と言い、『友達なんだ』といってLINEのやり取りを見せてきたり、いつも契約書をたくさん持ち歩いていたりと不自然な点は十分にありました。他にも、カンヌ映画祭にいったとか、六本木でオープンした自身のポーカーバーに有名人がきたとか、写真を見せられることも多かったですね」(前出の実際に出資した男性)

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六本木にシーシャとポーカーを楽しむバーを開いていたという(本人のInstagramより)

会社員時代の詐欺行為を告発される

 逮捕1カ月前の9月4日には船越容疑者が有名企業在籍時に同僚に対して詐欺行為を働いていたと、ある投稿者がXで告発。その際には自身に降りかかるブラックなイメージを払拭したいためか、

《貴殿が発言を撤回して公に詫びない限り、時間、お金、労力、名誉、すべてをかけて死ぬまで私は戦う覚悟があります》

《期限は9月6日17時59分までとさせていただきます。よろしくお願い申し上げます》

 などと強い口調で反論を加え、最後にこう記している。

《とんでもない事実無根の爆弾発言をいきなり食らったけど、リスクをとっていろんな投資をしていると、あることないことを言われることがある。……本当に悪いことやってたら実名でXやらないでしょ》

 突然の逮捕劇に戸惑う債権者らは多く、事態は収束の兆しが見えない。