横浜国立大学卒業、平均年収2000万越えの有名企業出身と自称――。

 華麗なる経歴にくわえ、爽やかな風貌で富裕層の信頼を集めていたイケメン実業家が逮捕されたのがわかったのは、10月13日のこと。

 警視庁はアフリカ・コンゴ民主共和国での採掘事業への投資という名目で、不正に4億5000万円を募ったとして、宝飾品加工製造会社「SQUARE DESIGN」社長の船越洋平容疑者(34)ら男4人を逮捕したと発表した。全国紙記者が語る。

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船越洋平容疑者(本人のFacebookより)

「株価が倍になる」と言って計27億円を集めた

「4人は、買い戻しの保証をつけたうえで、『株価が倍になる』とコンゴに鉱山を保有する会社の株の購入を若手経営者らに勧めていました。ただ、期限である2021年8月になっても4人が買い戻しに応じることはなく、被害者が22年10月に警察に相談していました。

 船越容疑者は、スタートアップ企業を支援する『エンジェル投資家』と名乗り、コンゴ投資への名目で、20年3月から1年半の間に約100人から1人あたり最高で3億5000万円、計27億円という途方もない金額をグループで集めていました。ただ実際にそのうち現地に送金されたのは1億円だけで、本当に事業の実態があったかは不明だといいます」

船越容疑者のXアカウント

 船越容疑者のX(旧ツイッター)には、

《ロジカルシンキングの功罪は、論理的で形式的なアプローチのみが重要であり、すべてはロジカルシンキングで解決できると過度に思ってしまうこと》

《当事者意識があって、最適な意思決定ができて、改善をやり抜ける人。そういう人に1億円があったら売上10億円は余裕でつくれる》

 といった、若手青年実業家らしい“意識高い系”の投稿が、逮捕発表前日まで連日にわたり投稿されていたことが確認できる。