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斎藤容疑者から1通のDMが届き…
「斎藤は自ら児童買春の常習犯であることを打ち明けていました」
こう語るのは、かつてインターネット上で家出少女誘拐を抑止するボランティア活動を行っていた男性Aさんだ。
Aさんが活動していたのは2018年頃。「未成年を狙った犯罪を止めたい」という目的から、Twitter(現X)で、「家出をしたい」という設定で架空の女子高生のアカウントを作成し、DM(ダイレクトメッセージ)で買春や援助交際を持ちかけてくる“犯人”を突き止める慈善活動を行っていたという。
「SNSで女子高生のふりをしていると、それだけで複数の男性からDMで性行為を持ちかけられるんです。こんなにも身近に犯罪が横行していることに危機感を覚え、メッセージをやり取りして男性の居場所を突き止め、『二度とこんなことをするな』と注意を促していました」(同前)
この活動が注目を集め、テレビ局からも取材依頼を受けていたというAさん。そんな中、同年10月6日にフォローリクエストと共に1通のDMが届いた。
〈僕で良ければ何でも相談してください!〉
後に判明するが、このDMを送ってきたのが斎藤だった。
「斎藤のアカウント名は『よっくもっく』。プロフィール欄で宝くじが当たったからお金を持っている、とアピールしていました。家出した女子やお金がない女子を支援するので募集する——そんな内容の投稿をしていました。私のアカウントは“家出少女”という設定だったので、ターゲットになったのでしょう」(同前)