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「2度の子供との死別」をきっかけに寝室は別々に…黙って女遊びを続けていた大山のぶ代(90)の夫・砂川啓介が支払った「浮気の代償」とは

「2度の子供との死別」をきっかけに寝室は別々に…黙って女遊びを続けていた大山のぶ代(90)の夫・砂川啓介が支払った「浮気の代償」とは

『娘になった妻、のぶ代へ』より #3

2023/11/04

genre : ライフ, 社会

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 ある日突然、浮気相手の女の子が、家に電話をかけてきたことがあった。しかも不運なことに、在宅していたカミさんが受話器を取ってしまったのだ。

「あの人は、私の旦那です。あなたにこんな電話をかけてこられても、困るんですよ。私はいつも、あの人と一緒にいますから!」

 幸か不幸か、僕はその場にいなかった。後で浮気相手の女の子に聞かされて、初めて事の次第を知ったのだ。

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“僕の浮気の代償”

 青ざめると同時に、僕の頭には疑問が浮かんだ。

 なぜ、カミさんは、そのことを僕に言わなかったんだろう?

 普通ならば、すぐさま「なんなのよ! あの子は!?」「信じられない!! コソコソと外で女を作っていたなんて!」と、怒りのままに僕を責め立てるものなんじゃないだろうか。だが、もしかしたら……。

パートナーに浮気された声優の大山のぶ代さん ©文藝春秋

 彼女が知らないフリをしていたのは、「夫を肉体的に満足させられない」という負い目からなんだろうか。

 カミさんの心の内を想像すると、僕はやりきれない思いに襲われた。

 正面切ってなじられるよりも、沈黙されるほうがずっとしんどい。ずっと切ない。カミさんの激しい苦しみが伝わってきてしまうから……。

 それを痛いほど思い知らされたことが、“僕の浮気の代償”だったのかもしれない。

娘になった妻、のぶ代へ (双葉文庫)

娘になった妻、のぶ代へ (双葉文庫)

砂川啓介

双葉社

2017年5月11日 発売

「2度の子供との死別」をきっかけに寝室は別々に…黙って女遊びを続けていた大山のぶ代(90)の夫・砂川啓介が支払った「浮気の代償」とは

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