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「化け物と言われてのけ者にされている」「僕を助けてください」

「彼は家庭に居場所がなかったといいました。ある時子供に抱きつこうとしたら、妻に『子供に触るな』と言われたらしく、『化け物と言われてのけ者にされている』と話していました。そうした環境に絶望した彼は、クローゼットに紐をかける形で首つり自殺を図ったようなのです。ただ、結局失敗して、家族に自殺未遂を気づかれることもなく、自ら目覚めたと振り返っていました。

池田容疑者(本人SNSより)

 そうしたことがきっかけだったのか、うつ病で通院していると話していました。結婚後は年2000万円ほど稼いでいた時期もあると言ってましたが、妻と離婚することになり通帳を差し押さえられ、金に困っていると話していました」

 池田は、妻子が自宅を出て行った後も、世田谷区の家賃20~30万円のマンションに住み続けており、生活費についても「高額な支出に慣れてしまい、抑えることができない」と語っていたという。A子さんは池田に「もっと安いところに住めば?」「車売ったら?」などと勧めたが、精神的に滅入った様子で、答えを濁した。

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「金がないから女風を始めたんだと話していました。彼からは『僕を助けてください』って感じがひしひしと伝わってきたんですが、個人的には家族でもあるまいし、重たすぎると感じました。

池田容疑者(本人SNSより)

 もっと言えば、いくらでも支出を減らす方法はあるでしょうし、何でも両親や妻のせいにするけど、本当に自分自身には全く問題はないのかと思いましたね。自分を悲劇のヒーローとみなす思い込みが強すぎるというか……。

 俳優としてうまくいっていたのなら、女性用風俗で働く必要もないでしょうし、そもそも詐欺に手を出す必要もなかったはず。ちゃんと自分に向き合っていればこんなことにはならなかったと思うのですが、残念です」

 取材班は事実関係を確認すべく、池田が在籍していたという女性用風俗店の男性オーナーに話を聞いた。

「B(池田容疑者と思われる男性セラピスト名)のことは履歴書などで本名を把握しておりますが、匿名を望むセラピストの秘密を明かさないという職業倫理上、これ以上答えられることはありません」

 と話す一方で、

「Bは逮捕前日にも客の予約が入っていましたが無断欠勤しており、10月24日を最後に店側とも連絡が取れていない」

 とも明かした。現在はホームページの「セラピスト一覧」からBの名前は削除されている。

 様々な顔を持っていたという、人気俳優の突然の逮捕。警視庁は事件の詳しい経緯と被害状況について、慎重に捜査を進めている。

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「週刊文春」では、今回の事件について情報を募集しています。文春リークスまで情報をお寄せください。

 文春リークス:https://bunshun.jp/list/leaks