その当時は東京で一人暮らし。朝食は食べず、昼頃にファストフードを炭酸飲料片手にドカ食いし、夜も油っぽい食事だろうがお構いなしに食べるという毎日でした。
加えて、休日はお昼過ぎまで寝ているという体たらく。趣味がないので、外出もせず家でゴロゴロしているだけで、運動もせず、部屋の掃除や洗濯もまともにせず、不健康極まりない生活をしておりました。
今、その当時の自分を思うと虫唾が走ると言いますか、もしも、その当時の自分に会えるなら、ぶん殴ってやりたいくらいです。
6年間フリーター生活を送ることに…
そんな暮らしを続けて2年になろうかという頃、体がだるくて会社へ行くのが徐々に億劫になり、休日も布団から起き上がるのが辛くなってきました。
子どもの頃から大きな病気をしたことがなく概ね健康だった私は、「体がだるいのは自分がぐうたらになったせいだ」と思い込んでおりました。
仕事がつまらなくてぐうたら生活に陥っても、収入がなくなるのは困るので、仕事を辞めることは考えていませんでした。ところが、体は日に日に辛くなる一方です。
そんなときにぼんやりと頭に浮かんだのは、就職活動を始めた頃からよく耳にした「3年は同じ会社にいたほうがいい。仕事が続かず、早く辞めると、経歴に傷が付き次の仕事が見つけにくくなる」という言葉でした。
大した学歴も職歴もなく、経歴に傷が付くも何もないのですが、「仕事を続けるか、辞めて一旦ラクになるか」と一応悩み、3年続けるのは無理そうなので、区切りのいいところまで頑張ろうと決め、新卒入社した会社を2年間勤務して辞めました。
趣味もなく、休日も何もしないつまらない人間だったおかげで貯金が数百万円あり、次の仕事が見つかるまで「何とかなるだろう」と軽く考えておりましたが、実際は、そう甘くはありませんでした。
フリーターとも、ニートとも言えるような生活が続き、次に正社員の職につくまで紆余曲折あり、6年もかかってしまったのでございます。