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「議員のボーナスで滞納金を収めたのでは」

 だが、エヌ社に営業実態がほとんどなく、テナントががら空きで、収入も見込めない中、銀行へ支払うローンの返済については、一体どうしているのか。神田氏は11月7日に「週刊文春」の質問状に対して、書面でこう回答していた。

「エヌケイソリューションの購入におけるローン返済は私が負担している状況です」

 その後、神田氏は11月9日の参院財政金融委員会で、共産党の小池晃参院議員からの質問にこう釈明していた。

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「滞納税金については、差押の事実が発覚した時点で、自己資金によって支払いました」

税理士資格を持つ神田憲次財務副大臣(自民党のHPより)

 11月10日の衆院内閣委員会では、立憲民主党の本庄知史衆院議員から、差押解除のタイミングと、国会議員のボーナスの時期が符合することから、「金欠で議員のボーナスで滞納金を納めたのではないか」などと追及されていた。

 これらの回答や答弁を総合すると、法人としての税金滞納や、銀行ローンなどについて、議員歳費を中心としたポケットマネーで支払っていると見られる。