ひとの姿かたちが千差万別であるように、車の趣味も十人十色。多様に広がるカーライフの一端を覗いてみれば、「普通」などどこにもないことがわかるかもしれない。
今回はカーマニアの祭典「FUELFEST JAPAN 2023」出展者のなかから、鈴木駿介さんをご紹介。
家族に黙って高額車を契約、それでも家庭円満のワケ
この車はプリムス・GTXといって、『ワイルド・スピード ICE BREAK』で主人公のドムが乗っている車なんですよ。なかなか珍しいでしょ? ぼく自身、これを買うときにはじめて実車を見たくらいで。
映画で見て一目惚れしてしまい、それからずっと探し続けて、今年の6月にようやく見つけた車なんです。800万円近い値がついていましたが、一切迷いはなかったですね。これを逃したら、たぶん一生乗れないなと思って。
いざ納車されると、エアコンも効かないですし、家庭持ちには向かない車ですが、幸い妻も娘もワイスピのファンなので、むしろぼく以上に喜んでくれていますね。
乗り物が家族共通の趣味なもので、家には車とバイクが全部で10台あるんですよ。旧車バイクが7台あって……サンパチとケッチ、RZが1台ずつ、あとはGSとRGが2台ずつ。トータルで2500万円くらいしたかな。ケッチとGSの1台は妻が主に乗っていますね。
車は以前からSクラスのAMGに乗っていて、あとは最近アルファードから新型プリウスに乗り換えました。昔から建設関係の仕事をしていて、雇われの時代はやっぱり買えるものも限られていましたが、独立してからはかなり経済的には自由になりましたね。この業界は「忙しいところは忙しいけど、暇なところはトコトン暇」という世界なので、軌道に乗れている自分は恵まれていると思いますよ。
最近はもう、妻への相談なく車やバイクを契約するのが当たり前になっていて、この車を買ったときも事後報告でしたね。妻の方も「どうせ何を言っても買ってきちゃうんでしょ」と、ずいぶん前から諦めているみたいです。というか、妻自身も「いつか絶対アヴェンタドール買う」と言っているくらいなので、そこは似たもの夫婦なのかもしれません。
娘は16歳と11歳で、上の子はちょうど中型免許を取りに通っている最中です。妻用のバイクは車高を下げてありますし、娘も自分でダックスを譲ってもらってきているので、取れたらすぐに乗り回すんじゃないかな。
上の子は車も好きで、車の免許が取れたら「Sクラスに乗りたい」と言っていて……さすがに「いきなりは乗れないよ」とたしなめていますが、正直2年後が怖いですね。