「小学校低学年ではまだ早いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、子どもが性的なことに興味を持つよりも前に話すことが望ましいと思います。それによって興味を持つのはむしろ「あり」です。正しい段取りで知識に触れてほしいからです。
セックスについて科学的に伝える
次の段階は、「どうやって卵子のもとへ精子を運ぶの?」ということになりますが、ここでようやくセックス(性交渉)が登場します。性交渉について説明しないと、「赤ちゃんはどこからくるの?」という質問に、ちゃんと答えたことにはなりません。
小学校高学年ぐらいになれば、はっきりとはわからないけど、なんらかの赤ちゃんができるできごとがあって、その結果として赤ちゃんが生まれてくることはイメージできていると思うので、そうしたら、次の段階へ進みましょう。
本人がどのあたりまでイメージできているのかがわからなかったら、「どうしたら赤ちゃんができるのか知ってる?」と聞いてみてもいいかもしれません。
この段階で話す内容は、このようなものになると思います。
男の人と女の人がいないと赤ちゃんは生まれなくて、女の人のおなかの中で待っている卵子のところに、男の人の精子を運んでいかなきゃいけない。
精子を卵子のところまで運ぶための方法が、性交と呼ばれる行為なんだよ。
セックスといったりもする。
あなたのおまたがどうなっているかというと、縦に線が入っている割れ目の状態なの。その内側にくぼみがある。そのくぼみの奥のほうに、卵子が待っている場所があるんだよ。
一方、男の人のおまたがどうなっているかというと、おちんちんというかたちで、外に出っぱっているよね。つまり、男の人のおまたと女の人のおまたは違うかたちになっていて、パズルのピースがはまるように、準備されているの。
うまく組み合わさると、男の人の精子が、女の人の卵子のところまで運ばれていって、うまく育つと赤ちゃんになるんだね。
このように伝えると、娘さんにも抵抗なく説明できると思うのですが、どうでしょうか?