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「パパが2人いて、産んでくれた人が米国にいるという認識」スウェーデン人と日本人の国際ゲイカップルが語る、育児(7)のリアル

ふたりぱぱインタビュー #1

2023/06/18

 2011年に結婚し、2016年に代理母出産で男児を授かった、日本人男性・みっつん(42)とスウェーデン人男性・リカ(48)。

 スウェーデンに暮らす彼らだが、息子を日本の小学校に入学させたいと、現在は日本に短期滞在している。

 YouTubeチャンネル『ふたりぱぱ FutariPapa』も運営するふたりに、子供を授かった経緯、同性婚が法律で認められているスウェーデンでの生活、子供を日本の小学校に通わせようと思った理由などについて、話を聞いた。(前後編の前編/後編を読む)

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左からリカさん、息子さん、みっつんさん(本人提供)

◆ ◆ ◆

子供を授かった経緯

ーー現在は東京に短期滞在されていますが、お住まいはスウェーデンのルレオとのこと。ちょっとピンとこない場所なのですが、そこに住もうと決めた理由を教えてください。

みっつん まず、リカの出身がルレオということがあります。僕らは東京で出会って、彼の転勤でロンドンに5年住んでいたんです。子供を授かってから、リカの育休期間中、ルレオに1年滞在して、そのまま住み着くことになった感じです。

リカ やはり、息子のおばあさんとおじいさんの家と近いところに住みたかったですから。

ーーお子さんを授かった経緯も聞かせてもらえますか。

みっつん 僕らは2011年に結婚したんですけど、同じ年にリカの妹が子供を産んだんです。妹の家に行って子供に会って、「もし、うちらに子供がいたらどうなんだろ?」と冗談っぽく話し合ったことがきっかけでした。

 そのときは僕も「いや、まぁ無理でしょう」といった気持ちだったんですけど、ロンドンに住んでいると、友達に子供を育てている同性のカップルを紹介されることが多いんですよ。友達にバーベキューで誘われて家に行ったら、そこにお子さんを連れている女性のカップルがいらっしゃったりして。

 そうした方たちを見ていて「ちょっと僕らでもできるんじゃないか」って気持ちが芽生えてきて。そこへ、アメリカのサロガシーエージェンシーがロンドンで説明会を開くと聞いて、「一度、行ってみようか」って。

 

代理母出産を選択した理由

ーーサロガシーとは代理母出産のことですよね。

みっつん そうです。サロガシー以外にもゲイカップルが子供を持つ方法がいくつかあるんです。養子縁組のアダプション、友達同士のゲイとレズビアンや、ゲイとその友達の女性などで子供を育てていく共同養育のコー・ペアレンティングなどがあって、そのなかで多く選ばれてるのが代理母出産と養子縁組だと思うんですけど。

 まずは養子縁組を考えたのですが、養子縁組を選ぶと、国際養子縁組になりやすい。そうなるとお金もかかるし、国によってはLGBTQのカップルには子供を養子として託せないという国もあるんですよね。

 さらに、当時住んでいたイギリスで養子縁組する場合、イギリス国籍がなくても可能なんですけど、条件や審査が厳しい。1年以上イギリスに住んでいて、なおかつ持ち家がなければいけないんだけど、ロンドンの不動産価格の異常高騰で、当時の僕らには家を買うのは難しかったです。