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毎日配られる「プリントの量」に驚愕…国際ゲイカップル、子(7)を日本の学校に通わせて感じた“スウェーデンとの違い”とは

ふたりぱぱインタビュー #2

2023/06/18
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 2011年に結婚し、2016年に代理母出産で男児を授かった、日本人男性・みっつん(42)とスウェーデン人男性・リカ(48)。

 スウェーデンに暮らす彼らだが、息子を日本の小学校に入学させたいと、日本に短期滞在している。

 YouTubeチャンネル『ふたりぱぱ FutariPapa』も運営するふたりに、日本の学校で驚いたこと、スウェーデンの教育環境、日本での生活で感じたことなどについて、話を聞いた。(前後編の後編/前編を読む)

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左からリカさん、みっつんさん、息子さん(本人提供)

◆ ◆ ◆

日本の学校に通わせて驚いた「プリントの量」

ーー海外から日本に一時帰国して学校に短期入学するのは、わりとポピュラーなことなんですね。

みっつん 海外では6月から夏休みに入る国が多いので、6月に日本に来て、7月後半までの1ヶ月の間、日本の学校に通わせるケースがけっこう多いんだそうです。僕たちも、住民票を移すこともなく、区役所の教育課で転入手続きを記入して申し込んだら受け付けてもらえました。

ーーランドセルはどうしました?

みっつん 姉の子のおさがりを譲ってもらって、使ってます。息子は、ランドセルは「重い」って言ってますね。さらに連絡袋なんかも持たないといけないでしょう。

 ただ、今は宿題をやるのに必要な教科書や教材以外は、学校に置いていてもいいんですよ。僕が小学生の頃はすべて持ち帰らなければならなかったので、日本もどんどん変化しているんだなと、浦島太郎的に感じました。

 でも、親がやらなきゃいけないことは、スウェーデンよりも日本のほうがいっぱいありますね。

 

ーーたとえば?

みっつん プリントやお手紙が、毎日すごくいっぱい配られるので、その管理が大変で。きっと先生のほうも大変ですよね。子供が通ってる学校には、学校との連絡用アプリがあるのですが、なぜ活用しないんだろうと。そういった運営的な部分で、先生や親の負担が多い気がします。

 スウェーデンでは「今日はこういうことをしました」といった報告を、保護者だけが見れるブログやSNSで出してくれるんです。その場でパッと書いたようなシンプルな内容ですけど。それが、日本だと学級通信があって、学年だよりがあって、学校だよりがあって、しかもプリントで週に1回出る。

リカ すごい量のコミュニケーション。読み応えもある。

みっつん そう。これに関しては僕もうれしいんですよ。クラス、学年、学校全体の様子がわかるから、すごい安心感はありますよね。ただ、やっぱり先生たちは大変だろうな。

ーーリカさんはYouTubeで、日本の学校では生徒たちが一緒に掃除をしたり、給食の用意をするのが良いとも話していましたが。

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