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毎日配られる「プリントの量」に驚愕…国際ゲイカップル、子(7)を日本の学校に通わせて感じた“スウェーデンとの違い”とは

ふたりぱぱインタビュー #2

2023/06/18

「多数決で決めていきましょう」ではなくて、すべての人が違う意見を持っていることが当然で、それぞれの意見をちゃんと言える社会がデモクラシーであると。そして、その環境を作り出すことが大事なんだと。幼稚園、小学校、中学校、高校でも、デモクラシーを学ぶ環境を用意しているんですよね。そうした教育がされているから、彼らが大人になったときに本当のデモクラシーが存在している。

 だからといって、スウェーデンの政治がすべてがうまくいっているわけではないけれども、投票率は常に85パーセント以上で、いろいろな意見が混ざった状態で政治に反映されている。だからこそ、みんなが納得して税金を払うし、「ちょっと俺の意見とは違うけど、まぁそうだよね」とも思えるんじゃないかって。

ーー教育が政治に繋がっている。

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みっつん 日本は政治に対して不満を抱いても、選挙にはいかない人が多いですよね。投票率の低さを見ると「文句があるなら投票に行ってよ」と思うけど、選挙に行かない人が悪いとも思えない。やっぱり、上の人には意見しちゃいけないという空気は、日本のほうが強いので。

 それって日本の学校教育のなかで培われてしまっているんだと思います。子供たちがみんな、いい子すぎてビックリするというか。小学校の入学式で、どの子もピンとして座ってる。とてもいいことなんだけど、子供って行動なり、発想なり、もっと自由であるはずなのになぁと思っちゃいましたね。

ふたりぱぱ一家がスウェーデンで週末を過ごす様子(本人提供)

私立・公立関係なく、大学院まで無償のスウェーデン

ーースウェーデンの教育費は無償ですか。

みっつん 公立でも私立でも、大学院まで一部の教材費を除き無償です。

ーー塾に通わせたり、課外活動にお金が掛かるといった文化でもないのですか?

みっつん 基本的に、親が教育に関して余分なお金を出すということがないとは聞いています。塾は行かせている人があまりいなくて。小学校では、勉強を率先してやりたい子のための時間を設けているそうです。算数にちょっと自信がないからがんばりたい子、算数が得意だからもっと頑張りたい子とか。日本の公立校でも、そういった取り組みをしている学校は出てきているようですね。 

 あとは発達障害の子など、集団で受ける授業ではカバーできない子たちのためのクラスも用意されているとも聞いてます。できるだけ、学校だけで完結できる環境を目指す方針のようです。

気になる「PISAのランキング」

ーーやはり教育制度が充実しているように思うのですが、スウェーデンの教育にデメリットは?

リカ 僕はPISA(国際学習到達度テスト)などの国際的な学習テストでスウェーデンのランキングが落ちていたのが心配です。数学、科学、読解力、そういうのが低くなっていた。

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