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リカ みんなで手伝い合う、ソーシャルスキルを学べるのはいいと思います。それを息子に学んでもらいたい。

 もちろんスウェーデンでも共同作業というものを教えているけど、掃除などといったすこし面倒なことはやらせていない。でも、大人になったら、協力していろいろやらなきゃいけなくなるでしょう? だから、そうしたことを教わっておいたほうがいい。

日本とスウェーデンの教育、一番大きなちがい

ーー息子さんは充実した学校生活を送っているようですか?

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みっつん 楽しそうにしていますね。先日、PTAの活動で学校に行って5月人形の飾り付けをやってたんですよ。そうしたら、たまたま息子が廊下を通る姿を目撃して。めちゃくちゃ友達と騒いでいて、楽しそうでした。

 でも、授業はつまらないって言ってました(笑)。スウェーデンと一番違うのは授業で、友達としゃべる機会がないと。

ーー日本の授業は聞くことに重きを置いていると感じたのでしょうか。

みっつん 日本では子供同士で相談して答えを見つけたりするような場面が少ないかなと思います。一方、先生が質問し生徒が答え、正解や知識を教えるというような、先生との対話は多いような気がします。
 
 現在は特に、コロナの影響で会話を控えさせる意図もまだあるのかもしれないけど、個で勉強して、先生との対話でしかコミュニケーションを取らないことが多いように思いました。

ーースウェーデンだと、そこが違うと。

みっつん スウェーデンだと「隣の人と相談して、一緒に探そう」という形式の授業が多いと聞きました。さらに、高学年になると、ディスカッションすることが多くなる。

 

 日本では知識を積み重ねていくスタイルだけど、スウェーデンは知識をどうやって自分で見つけていくか、Googleでの検索も含めて、どうやって調べ自ら答えを導き出すかを大切にしている印象を受けます。特に最近では、教師は「教える人」ではなく、生徒が自ら学ぶための「ガイドをする人」という意識があるようです。

 それと、自分の意見を言える子供を育てるという部分では、スウェーデンのほうが完全にウエイトが高いとは思います。

リカ グループワークは、確かに多いですね。いいことだけど、自分が学生だった頃は、それはそれでめんどくさいと思ってた(笑)。

ーーおふたりから見た、日本の教育のデメリットはない?

みっつん さっきも話しましたけど、「自分の意見をちゃんと言える環境が用意されているのかな?」という心配はあります。スウェーデンの教育で僕がいちばんいいなと思うのは、民主主義を幼稚園の頃から教えていることなんです。