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みっつん 落ちていたのは事実です。北欧のなかでもフィンランドは高いんですけど、スウェーデンは下がり気味で。いままでの授業の進め方に問題があったのかもしれない。

 PISAのランキングでも、日本はぜんぜん高いんです。やっぱり、日本って基礎学力のレベルが非常に高いんですよね。さっきの話に戻りますけど、日本の学校の良さって、厳しいけれどもそのぶん学力がつくところにもあるんじゃないかなって。

国際カップルの家事分担は?

ーーおふたりの生活についてもお聞きしたいのですが、どちらかに家事や育児の負担がかたよってしまうことはないですか。

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みっつん 料理は僕が多いけど、基本的なルールとして「できるときに、できるほうがやる」となっていて。

リカ 僕が料理するときはワンプレートのものを作って。

みっつん パスタとかね。冷蔵庫の残り物でどんぶりものを作ったりして、上手なんですよ。

リカ このあいだ、山形だしを使ったものを作ったよね。

 

みっつん 彼はキムチや納豆とか、アジア系のもイケるんで。分担に関しては、お互いにコミュニケーションを取り合ってやっているという感じですね。

 寝かしつけはなんとなく毎日交代で、息子もそれをわかっていて「今日はこっち」とか言ってきます。

リカ 本を読んで、寝かしつけますね。

みっつん そうすると、スウェーデン語の本も、日本語の本も読めるから。でも、基本的にはなるべくなんでも一緒にやっています。

 スウェーデンには「サムアルベータ」という、「一緒に働く」という意味の言葉があって、スウェーデン人が好きな言葉のひとつなんですよ。効率を考えたら分担や分業は大事だけど、サムアルベータすることで信頼が育まれるっていう考え方なんです。

料理をするふたりぱぱ一家(本人提供)

 リカが日本の小学校の給食や掃除に感心するのも、サムアルベータが根底にあるからなんですよね。

気になるスウェーデンの生活費

ーーインフラ的な話になりますけど、スウェーデンでも光熱費は高騰していますか?

みっつん 地域によるかな。僕らが住んでいるルレオはラッキーなエリアだと思います。高くなったけど、影響はまだ少ない。

 まず、夏はクーラーがいらない。冬はマイナス20度、25度までいくので暖房は絶対に必要だけど、セントラルヒーティングがあって、お湯を家中に通して温めているんですね。で、そのお湯はどこから来るかというと、製鉄所で作られたお湯なんです。ディストレクト・ヒーティングといって、地域全部を温めていて、飲用水の水道とは別に温水道が張られている感覚。

ーーガスは使わない。

みっつん 基本、ガスはないんです。すべて電化だから。製鉄所で作るお湯も、余剰なガスで温めているので、価格も安く抑えられるんです。