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 2018年に、香川県高松市にあるご実家を600万円で売却されました。松本さんは芸能活動が軌道に乗った27歳のときに、両親を高松から東京に呼び寄せ、そのときから実家は空き家となっていました。そして2003年にお父様が亡くなり、松本さんが相続したときに、「空き家問題」が重くのしかかってきたのです。

悩みに悩んで1200万円の大赤字!

 お父様がこだわり抜いて宮大工さんに建ててもらった総檜造りの家、生まれ育った思い入れのある家を処分することにすぐには踏み切れませんでした。どうすればよいか悩んでいる間に、あっという間に25年が経ちます。

 固定資産税を払い続け、リフォームを繰り返し、管理や片付けのために往復し、気づいたら空き家の管理にかけた費用は1800万円にまで増えてしまいました。そして、「空き家バンク」にたどり着き、最終的に希望額の600万円で買主が見つかったのです。この顚末は、松本さんのご著書『実家じまい終わらせました! 大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方』に詳しく書かれています。

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写真はイメージ ©getty

 もっと早くから動いていればよかった、片付けだけでもコツコツ進めておけばよかった――。「実家じまい」の経験を振り返ったときに、多くの方がこう後悔されています。

 そうなってからでは、はっきり言って遅いのです、僕たちが「空き家2000万問題」と警鐘を鳴らしているのは、そのためです。