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「家の価値はゼロと言われた」実家を600万円で売却、20トンのゴミ処分…松本明子(57)が語る「実家じまい」の苦労

松本明子さんインタビュー #2

 両親から相続した実家を25年間も空き家状態にしたことで、総額1800万円もの維持管理費などを払うことになった、タレントの松本明子さん(57)。2022年6月には、その実家を売却するまでの顛末などを綴った著書『実家じまい終わらせました! 大赤字を出した私が専門家とたどり着いた家とお墓のしまい方』(祥伝社)を上梓し、大きな反響を呼んだ。

 2017年に「実家じまい」を決意した松本さんは、「空き家バンク」に登録して実家の売却を成功させた。しかし、家を整理して売るまでには、とてつもない苦労があったという。彼女に詳しく話を聞いた。(全4回の2回目/1回目から続く)

松本明子さん ©三宅史郎/文藝春秋

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25年間も空き家状態だった実家の整理を決意した“きっかけ”

――松本さんは2018年1月に、25年間も空き家状態だった香川県高松市の実家を「売却」という形で処分されたんですよね。売ろうと思ったきっかけは何だったのでしょうか。

松本 25年ものあいだ、家の維持管理費を払い続けていたし、私も年に1~2回しか高松の実家に行かなくなっていたから、どうにかしなきゃいけないとはずっと考えていました。

 そしたら、世間でも「空き家」の急増や、それに伴うトラブルが社会問題として注目され始めて。私も「空き家問題」を取り上げた番組に呼ばれる機会が増えていったんです。

――それは、松本さんが空き家問題に悩んでいたからキャスティングされたのですか?

松本 いえ、そういうわけではなく。たまたまというか、番組側は私の抱えている問題を知らずにキャスティングしてくれました。でも自分の中では、「これは私が長年悩んでいる問題と同じだ」と繋がって。

 そして本格的に「実家じまい」を考えるようになったのが、2017年1月に出演したNHKの番組『クローズアップ現代+』でした。番組のテーマは「実家の片づけ」だったのですが、収録に参加して、「このまま実家を維持して、家の中の物も片づけずにいたら、将来、高松に縁もゆかりもない子どもに苦労をかけてしまうかもしれない」と思ったんです。私としては、それだけは避けたかった。

25年間も空き家状態だった高松の実家(写真提供=松本明子さん)

――子どもに迷惑はかけたくない、と思って実家じまいを決意するわけですね。

松本 「私が元気なうちに何とかしなきゃいけない」と気持ちが固まりましたね。

――それからどのように行動したのでしょうか。

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