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「撮影、とっても楽しかったです。衣装も可愛かったな。お気に入りは、最初に着た白のワンピース! ふだんはあんまりカラフルな服は着なくて、スカートズボンみたいなアクティブな恰好が多いんです。……あ、ちなみに今日着てきたワンピースは、私服よりもうちょっとちゃんとした“おめかし服”です(笑)」

 もっとも新鮮に感じたという衣装は、ビビッドな黄色とピンクの取り合わせだ。

「小学校1~2年生までは、ああいうカラフルでひらひらした服をたくさん持っていました。私のドレスを弟の勸玄がいたずらで着たこともありましたね。5歳くらいだったかな、『可愛い』って褒めたらすっごく喜んでました(笑)」

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©松岡一哲

「推し」はアイドルでも俳優でもなく…

 撮影中のBGMは、小学校で流行っていたというYOASOBIの『アイドル』。人気アニメ『推しの子』の主題歌だ。それになぞらえて「推し」を尋ねると――。

「クラスのみんなはそれこそアイドルや俳優さんにハマってますけど、私はブラコンなので(笑)。弟って何であんなに可愛いんでしょう? ケンカもしますけど、なんだかんだ全部がグッときます。

だって、勸玄って本当に優しいんですよ! 私は虫がちょっと苦手で、この間もカメムシが出て『早く、はやくどかして!』と騒いでいたら、勸玄が『虫だって生きているんだから……』とそっと手で包んで逃がしてあげて。(八代目市川新之助の)襲名披露で宣言した通り、“優しい新之助さん”にどんどん近づいていると思います」

 溺愛する弟は、今回のグラビアにどんな反応を示してくれるのだろう。

「『いいじゃん、いいじゃん!』って言ってくれそう。心の中では“本当に素敵”と思ってくれていても、あえて軽い口調で褒めてくれる気がします。父に見てもらう方がドキドキしますね。ブログに感想、書いてくれる……かな?」

 撮影日は10月21日。吹替を務めた映画『ザ・クリエイター/創造者』の公開翌日だった。「さっそく観てきました」と伝えると、「そっか、昨日からだ!」と頬を両手で包んで声を上げた。