酔った男性が大声で叫びながら鍋やキャンプ道具を投げ始めた
酒に酔った男性は、突然奇声をあげたり、悪態をついたりとやりたい放題。彼の奇行はさらにエスカレートし、ろれつの回らない口調で何かを大声で叫びながら鍋やキャンプ道具を手あたりしだいに投げ始めた。
「驚いた私は、他の2人に『あの人大丈夫ですか? 止めたほうがいいのでは?』と、やんわりとクレームを入れたんです。それでも『気にしなくていいよ。いつものことだから』と、まるで意に介さない。私は内心『いやいや、あなたたちが気にしなくてもこっちは大迷惑なんだよ!』と怒り心頭でしたが、男性たちとは体格差もありますし、刺激してこちらに攻撃されても怖い。初対面ですし、何も言えませんでした」
ほとんどのキャンプ道具を投げ飛ばした男性は、しまいには上半身裸になって暴れ出したという。あまりに異様な光景だった、と園田さんは振り返る。
「私は身の危険を感じて、キャンプ道具を片付けて帰り支度をはじめました。それでも先方は、私の気持ちを察することなく『まだ終電まで時間があるから、もう少し飲もうよ』と、かなりしつこかったですね。最後は彼らを振り切って、逃げるようにその場を離れるしかなかったです」
園田さんは「女性キャンパーは、初心者向けだからといって安心せず、治安の悪いキャンプサイトには行かないでほしい」と、アドバイスを送った。
テントの設営を強引に手伝われる
房総エリアにあるキャンプ場で「ソロキャンプ中につきまとわれた経験がある」と話すのは、宮川菜々子さん(仮名・34歳)だ。
「私がテントの設営に手こずっているときに『なにか困ってないですかー?』と話しかけられたのがはじまりでした。声の主は40代くらいの男性。当時私は、キャンプを始めたばかりだったので『自分で設営の練習をしたいので』と、丁重にお断りしたのですが、強引に手伝いはじめたんです。親切心でやってくれているのかなと思い強く言えず、結局、その人はテントを張り終えるまで私のサイトにいましたね」
その後、日が暮れて焚き火を見ながらまったりしていた宮川さん。そんな彼女のもとに、今度は「これよかったらどうぞ」と言いながら、同じ男性がお酒を持って現れたという。
「一緒にお酒を飲みたいという下心が透けて見えたので、キッパリ断りました。すると、突然不機嫌になり『キャンプは人と人が助け合って~』などと私に説教をし始めて雰囲気は台無し。男性から怒られている間、『平日も職場のおじさんたちの顔色を窺っていて疲れてるのに、なぜ森の中でも絡まれなければならないのか……』なんてことを考えていましたね」