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 多くの保育園は延長保育に対応していて、19時頃まで預かってもらえるところもありますが、毎日となると親子ともに体力的にきつく、帰宅した後のルーティンもかなりタイトになるはずです。また、ある一定の月齢までは保育時間が制限されていたり、延長保育が使えない場合が多いことにも注意が必要です。

 自宅近くに祖父母が住んでいて子どもの送り迎えを頼める、ベビーシッターに依頼する、などの対応が可能であれば、話は変わってくるかもしれませんが、通勤に1時間以上かかる状態で夫婦2人だけの力で生活を回すには、夫婦が交代で在宅勤務をして早めに子どもの迎えに行けるようにするか、それが不可能であればどちらかがフルタイム勤務を諦め、時短勤務やパート勤務にせざるを得ないというのが大半の人にとっては現実だと思います。フルタイムから時短勤務やパート勤務に切り替えると収入はダウンするでしょうから、生活費や住宅ローン返済との兼ね合いを考慮することも大切です。

(2)築古にする

 物件の築年数が古いものを選ぶことで、同じ地域、同じ広さの他物件よりも価格を抑えられることもあります。都内で新築や築浅のファミリー物件は1億円近くてとても手が出ないという場合でも、築30~40年以上といった物件であれば地域・立地・広さなどにもよりますが、5000~6000万円程度で見つかるケースがあるようです。

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 マンションの場合、リノベーション済の物件の多くはクロスやタイルが貼り替えられて新築と遜色ないほど室内がきれいで、現代の生活様式に合わせて間取りが見直され、無駄のない動線で生活できるようになっています。

 築年数は経過していても建物が豪奢で、立派なエントランスや共用ロビーなどがあるマンションは「ヴィンテージマンション」とも呼ばれます。新しい建物にはない落ち着いた佇まいや管理体制の良好さが評価され、将来的に資産性の維持を期待できる物件もあります。

写真はイメージ ©getty

 反面、内装はリノベーションされていても、廊下や玄関扉などの共用部は古いままで年季を感じることもあります。また交換から時間が経っていれば各種設備や給排水管の老朽化による漏水などのトラブルで、想定以上の修繕費用がかかる恐れもあります。

 また、10~15年に一度行われる大規模修繕では多額のコストがかかるため、物件価格は手頃でも、購入後に月々に負担する修繕積立金の額が高額な中古マンションもあります。居住中に長期修繕計画の見直しにより月々の修繕積立金の負担額が途中で引き上げられたり、大規模修繕の実施時に積立金が不足し所有者から高額の一時負担金を徴収せざるを得なくなる例もあるようです。