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マンションの売却で得たカネを独り占めして…

「『遼馬は、いつまで経っても私のところにお金を入れてくれないの』と泣いていたんですよ。施設に入ったおばあちゃんのために、半分くらいは売却したお金を持ってくればいいものを、全然連絡がないんですって。売却額は2、3000万円ほどになるはず。ロクでもない男なのは、おばあちゃんもよくわかっていると思うんだけど……」(同前)

 近隣住民が渥美容疑者の姿を見たのは、マンションの売却が決まったその時だけだった。

亡くなった野本さん

「遼馬君がやたらといい車を、来客用の臨時駐車場に停める姿をチラッと見たんですよ。羽振りが良いようにも見えるけど、実は彼は毎月のマンション管理費約1万円をずっと踏み倒していました。催促したんだけど振り込まれる様子もないから、管理会社が管理人に『一度彼の家に様子を見に行ってくれないか』とお願いしたんです。でも、取り立てのようなことをして、刺されても嫌だからと行かなかったそうです。結局、買い手の不動産会社が管理費も込みで買い取ったと聞いています」(同前)

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 渥美容疑者がマンションの売却で得たカネを独り占めした形だが、その後、祖父の大切な“遺産”はどのように使われたのか。前出の義父が明かす。

渥美容疑者の自宅前

「私の娘とは最初、遊び仲間のような形でしばらく仲良くしていたみたいですが、彼のじいちゃんが亡くなった時は『遺産が入ったから豪遊しよう』といった感じでした。2人でUSJに遊びに出かけたりしていたようです。ジェットスキーが趣味で、よく茨城の霞ヶ浦にも行っていました」