YouTubeで教育系動画「おっぱっぴー小学校」を公開するなど、子どもに大人気の小島よしおさん。ニュースサイト「AERA dot.(アエラドット)」で2021年10月から連載している子どものお悩み相談「ボクといっしょに考えよう」は、累計1300万PV超を記録している。
ここでは、そんな小島さんの連載を書籍化した『小島よしおのボクといっしょに考えよう』(朝日新聞出版)より一部を抜粋。きつい口調で話す友だちに悩む小3女子に対して、小島さんはどんなアドバイスを授けるのか——。(全2回の1回目/2回目に続く)
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去年まで普通に仲良くしていた学校の友だちが、3年生になってからきつい口調で私に話してくるようになりました。
この前は一緒に給食当番をしているとき、「これはこうやって分けるんだよ」と教えてあげたら、「そんなの知ってるよ!」ときつく言われました。
他の友だちにはそんなにきつい口調では話していなくて、私に話すときだけきつい口調になっているみたいです。
悲しい気持ちになってしまうので、きつい口調で話すのをやめてほしいのですが、私はその子に何て言ったらいいのでしょうか。
(はるる・小学3年生・女子)
友だちは、心に余裕がないのかも?身近な人ほど、気持ちに耳を傾けてみよう。
う~~ん、これは少し心がチクッとしちゃうね。去年までは普通に仲良くできていたんだから、なおさら「どうしてきつい口調で言うんだろう?」って思っちゃうよね。
小学生のころのよしおは、あまり友だちとの関係には悩んだことのない能天気ボーイだったから、はるるピーヤくらいの年齢では悩みはなかったけど、大人になってからは人との関係に悩んだり、つまずいたりすることがたくさんあるよ。
よしおは今奥さんと暮らしているんだけど、ささいなことで口げんかをしてしまうことがあるんだ。例えば、食器を洗うスポンジをよしおがシンクに置きっぱなしにしていたとき。
奥さんに、「なんで戻さないの?」と言われて反射的に「わかってるよ!」って言っちゃったことがあるんだ。そのときのよしおは食器を片付けることにいっぱいいっぱいで、素直に奥さんの言うことを聞く余裕がなかったんだろうね。
でもそれが、また別の日のお風呂上がりに「あのさ、食器洗うスポンジ、いつもの場所に戻しておいてね」って言われたときは、素直に「わかった、戻しておく」って言えたんだ。