文春オンライン

2世議員でも官僚出身でもない…松野官房長官「裏金1000万超」疑惑に見る「政治とカネ」問題の“深刻さ”

2023/12/12
note

「常態化」とはつまり、長期の権力は腐敗すると同義である。裏金(不記載)問題は自分の懐に入れているルール違反も当然問われなければいけないが、問題はその裏金を何に使ったのかだ。

 有権者の見えないところで自分の地位を上げるために使ったり、重要な何かを決める際に使われていたとしたら「選挙」や「民主主義」から最も対極の行為になってしまう。そんなことを、安倍派を始めとする自民党がやっていた可能性が高いから深刻なのである。

最後に明るい話を…

 いけない、暗い話ばかりだ。最後に明るい話を書こう。自民党の各派閥は政治資金パーティーを当面自粛することになった。目を引いたのは「二階派のベテラン」の言葉である。

ADVERTISEMENT

「やった。うれしい。最高だ。パーティー券を売るのはきついんだ」(朝日新聞デジタル12月6日)

 ノルマから解放されるってこんなにうれしいんだ。おめでとー! パーティーやろうぜ。

2世議員でも官僚出身でもない…松野官房長官「裏金1000万超」疑惑に見る「政治とカネ」問題の“深刻さ”

X(旧Twitter)をフォローして最新記事をいち早く読もう

文春オンラインをフォロー