1ページ目から読む
2/3ページ目
高樹の役は堀と同期のスチュワーデス訓練生役。デビュー当初からのロングヘアをばっさり切り、ショートヘアになったときは全視聴者が驚いた。ボーイッシュなショートが想像以上に似合っていたことで、男女ともにファンを増やしていく。
強い女性、繊細な女性の両方を兼ね備える存在として『遊びじゃないのよ、この恋は』(86年)や『銭形平次』(87年)、そして石ノ森章太郎原作の『HOTEL』シリーズ(90~92年)など幅広いジャンルのドラマに出演する一方で、実相寺昭雄監督の『ウルトラQザ・ムービー 星の伝説』(90年)や『チルソクの夏』(04年)など映画でも活躍。
ドイツ人女優との妖艶なラブシーンを熱演
そんな高樹の一大転機となったのが、26歳の時。谷崎潤一郎原作の官能小説を映画化した『卍/ベルリン・アフェア』で、一糸まとわぬオールヌードを披露。透き通るような白い肌で、ドイツ人女優のグドルン・ランドグレーベと繰り広げる女性同士のラブシーンは、耽美で妖艶な香りにあふれていた。
ドイツイタリア合作だった本映画は当時は日本未公開だったが、週刊誌などに掲載された写真だけでファンは騒然となった。
大人の女優に変身した高樹は、29歳で初写真集「熱翔」(スコラ)、31歳「小悪魔/こ・あ・く・ま」(ビックマン)で続けて抜群のプロポーションのヌードを披露。
30代に入っても、1996年に平成『ウルトラマン』シリーズの第1作『ウルトラマンティガ』で、シリーズ初の女性隊長・イルマ役を演じて話題に。冒頭で紹介したトークライブでは異例の抜擢をこう振り返った。