「車はステータス」の時代が終わっても、乗り物に夢とロマンを見出す者が絶えることはない。「若者の車離れ」などどこ吹く風、若き“車バカ”たちの情熱に迫る!

 今回は、「FUELFEST JAPAN 2023」出展者のなかから「ツカタング」さんをご紹介。

出会う前から二人とも車が好きだったという

アメ車に目覚めたのは免許を取ってから

 もともと自分はそこまで車に興味があったわけではなくて、4年ほど前に免許を取ったときは、まずどんな車を買えばいいのかもわからなかったんですよ。それで、親から「最初はセダン系がいいんじゃない?」と言われたので、国産セダンのなかでデザインが気に入ったレクサスISを買ったんです。

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マッスルカーの象徴マスタング。ライトの色はスマホアプリから調整でき、展示用に派手な色に

 でも結局、それから半年も経たずにアメ車に目覚めて、このマスタングに乗り換えることになって。きっかけは高校時代の友達や先輩ですね。不思議と周りにアメ車乗りが多くて、以前からチャージャーやチャレンジャーなんかに乗せてもらう機会があったんですよね。

 ただ、当時から「かっこいいな」とは思っていたんですけど、どこか遠い世界に感じていたというか。実際に自分で乗ろうとは全然考えていなかったんです。

スポーティなデザインのインテリア

 でもある日、友達がお世話になっているアメ車のショップに一緒に寄ったとき、たまたま展示してあったマスタングに一目惚れしてしまって……見た瞬間に「これ買おう」と決めていましたね。

 やっぱりマスタングを買ってからは、周りのアメ車乗りとの距離も近くなったように思います。一緒に走りに行ったり、イベントに出かけたりと、それまでとは違う世界が開けた感じですね。

マスタングのリアビュー。中央のメダルのようなエンブレムがアメリカ的だ

 この車を買ってから3年半くらいになりますが、その間に妻と出会い、今ではこのマスタングが夫婦の車になっています。妻は以前から車好きで、結婚前はミニに乗っていたんですよ。なので自然と、付き合っている頃から車の話をすることが多かったですね。

 最近はむしろ、妻が運転する方が多いくらいで。本人も「パワーがあって楽しい」と言っていて、今日も妻の運転でここまで来ているんです。

今では奥様が運転することも多いのだとか

 自分は今23歳ですけど、妻も友達も車好きばかりなので、車離れが進んでいる印象はないですね。かなり車が必須な地域に住んでいることもあって、「こんなに便利なものから離れたら、生きていけないじゃないか……」と思ってしまいますね。