だからこそ、頭を使い続けることが重要なんです。
私のように、丸一日頭をフル回転させ、一瞬の値動きに反応することが求められる生活を続けていれば、そうそう判断力が衰えることはありません。
私の周りにも、70歳をすぎて株を始めた友人がいます。たまたま知り合ったのですが、近所に住んでいたので、株を教えるようになりました。いまもよく私の家に来ては、ああだこうだと言いながら株取引をしています。
彼は始めるのが遅かったこともあり、なかなか最初のうちは勝てず、退職金を減らしたこともあります。ただし5年、10年と諦めずにやっていくうちに、少しずつ勝てるようになってきました。
彼ももう80歳を超えましたが、立派な投資家です。「もう自分は年をとっているから」というのは、逃げ文句だと私は思いますね。
株に必要のない余計な動作はせずに集中
私は取引時間中、疲れたからといって、たとえば腕を伸ばしたり腰をひねったりといった、株に必要のない余計な動作はほとんどしません。
私にとってデイトレードは、ワンチャンスをものにしないといけないもの。そのため、取引時間中は株以外のことはしないと決めているのです。
だからこそ、市場が開いているとき以外の時間で散歩をして体力をつけています。
午前9時から11時半までの前場、午後0時半から3時までの後場と、パソコンの前に座りっぱなしで画面を凝視しているわけですから、そりゃ疲れますよ。
商いが多い日には、頭がうまく回らなくなることもあります。若い人でも私と同じように午前2時に起きて、午前も午後もパソコンの前に座りながら、身銭を切って株をやれば「しんどい」と思うはず。けれど、「やる」と決めたら人間できるものです。
取引時間中はガマン、ガマンですが、引け後には無理をしないことも肝心です。しんどいなと思ったら、夕方5時ごろに寝ることもあります。そうしてまた翌日の午前2時から、心機一転がんばるわけです。