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契約をめぐる“ドロ沼法廷バトル”も…BLACKPINK「電撃再契約」の背後にあったK-POP界の“思惑”とは

2023/12/25

genre : エンタメ, 芸能

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音楽、ファッション、SNS…メンバー全員がランキング上位を独占

 ジェニー、ロゼ、リサ、ジスの順に発売されたソロアルバムは全てビルボードチャートに上がり、K-POPアーティストの中で唯一メンバー全員がソロ曲をビルボード入りした。

 また、メンバー全員がCHANEL、Diorなどのハイファッションブランドのグローバルアンバサダーとして活動するなど、ファッション・インフルエンサーとしても大きな影響力を発揮している。

 フランスにある有数のインフルエンサーマーケティングプラットフォームの「レフティ(LEFTY)」が発表した「今年のファッションインフルエンサートップ10」には、ジェニーが2位、リサが7位、ロゼが4位、ジスが5位と、全員がチャートインした。

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CHANELの広告モデルを務めるジェニー。12月に自主レーベル「ODD ATELIER」の設立をし、「2024年からの活動についてはODD ATELIERという会社で独り立ちしてみようと思います」と明かした(ジェニーのインスタグラムより)

「現代人の人気の尺度」と呼ばれるSNSフォロワー順位も、リサ、ジェニー、ジス、ロゼの順で韓国のインスタグラムユーザーのトップ4を独占している。

タイ出身のリサ。アユタヤの歴史公園でプライベートを過ごす様子をインスタに投稿すると、この場所がフォトスポットとして“観光地化”した(リサのインスタグラムより)

「自立した女性」としてのイメージが世界中の女の子たちを魅了

 大衆文化評論家である大邱大学のキム・ホンシク教授は、「BLACKPINKは堂々として主体的ながらも、誰もが共感しやすい音楽や歌詞、そしてそれぞれが確固たるファッションスタイルを見せているガールズグループ」と評価する。

 歌やパフォーマンスだけでなく、曲や舞台のプロデュース過程にも積極的に参加するなど、能動的に自分たちの音楽世界を構築していく「自立した女性」としてのイメージやファッションが世界中の女の子たちを魅了しているということだ。

今年はアメリカ最大級の音楽フェス「コーチェラ」への出演も大盛況を収めた(リサのインスタグラムより)

 男性からみた「ファンタジー」のような女性像ではなく、女性の目線から女性を見つめる現象は、ここ数年間、韓流ドラマの重要なテーマとなっているが、K-POP界でこの流れを先導しているのがBLACKPINKだ。

 音楽とファッション、そしてライフスタイルまで、その一挙手一投足が世界中から注目を集めるBLACKPINK。彼女たちが、また新たな歴史を作り上げることを期待するばかりだ。

記事内で紹介できなかった写真が多数ございます。次のページでぜひご覧ください。

契約をめぐる“ドロ沼法廷バトル”も…BLACKPINK「電撃再契約」の背後にあったK-POP界の“思惑”とは

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