NHKの新大河ドラマ「光る君へ」の脚本を担当した大石静氏が、キャスターの有働由美子氏との対談で、作品の魅力を語った。

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吉高由里子には色香がある

 有働 大石さんは1986年に脚本家としてデビューし、NHKの連続テレビ小説『ふたりっ子』『オードリー』や、『セカンドバージン』『家売るオンナ』など数々の話題作を手がけてこられました。現在は2024年の大河ドラマ『光る君へ』の脚本をご執筆中ですが、このドラマでど真ん中を張る俳優さんも、やはり色気がありますか?

大石静氏 ©文藝春秋

 大石 もちろんです。主役の紫式部を演じる吉高由里子さんは誰が見ても明らかな色香があるでしょう。

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 有働 わかります! プライベートで飲んだことがありますが、つい惚れてしまいそうな感じがあって。

 大石 スタジオの前室で普通に出番を待ってるだけでも「今朝まで彼氏と一緒でした」的な雰囲気が漂ってる……なんて吉高さんに怒られそう(笑)。何度もご一緒していますが、お仕事物の堅い役でもそういう色気を微妙に出しています。今回の紫式部も、私の書いたセリフだけ見ると「ヒロインなのに気難しくない?」と感じるのですが、彼女の色気とかわいらしさが融合すると、とっても素敵な立体感のある紫式部になるのです。

「柄本君は色っぽい」

 有働 ヒロインの相手役・藤原道長を演じるのは柄本佑さんです。20年のドラマ『知らなくていいコト』など、大石さんの作品にも過去に出演されていますね。

有働氏 ©文藝春秋 (有働氏衣装協力 キオイ/ロイヤル・アッシャー)

 大石 柄本君はイケメンに分類される人ではないですけど、ひとたび芝居を始めるとゾクッとするような色っぽさがある。フッと振り返るとかちょっとした仕草に。本人もそのあたり計算していると思います。

 有働 柄本さんが相手役になったのは、色気が決め手ですか?