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「キムマスター」と名乗る一般ユーザーが知人凌辱を始め…

 一般ユーザーもすぐに積極的に加害に手を染めるようになった。「キムマスター」というニックネームのユーザーは教会の学生部会長を名乗り、教会で撮影したという子どもの後ろ姿や寝転ぶ7歳女児の下着が見えている姿をアップしていた。

 参加者の反応がいいと、「アップのしがいがある」と言って喜んでいた。彼にとって盗撮という行為は日常茶飯事だった。「通りすがりのおばさんの後ろ姿を撮ってみた」というコメントとともに盗撮データをアップしたり、友人の母親、教会の知人、中学時代の先生の写真も流布させたりしていた。

 テレグラムで知人凌辱を始めたのはキムマスターだったと言っても過言ではない。彼は女性であれば年齢を問わず、誰でも撮影してチャットルームにアップした。これを見た他の会員も、こぞって知人の写真をアップし出した。さらにキムマスターは、「チョ○○おばさん」というチャットルームを作った。一般ユーザーはこのように自分の「趣味」に合ったルームを作り、運営者になった。

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写真はイメージです ©iStock.com

被害者の1人が自殺したという話が出回る

 2019年8月26日、被害者の1人が自殺したという話が出回った。彼らは「○○(特定地域)に住んでるなら死んでもいい」とか「俺の知ったこっちゃない」などと言って、自分たちとは何の関係もないという態度を取った。罪悪感の類いはまったく見られなかった。気が気でないのは、横から見ていた私たちだけだった。

「被害者が本当に自殺していたらどうしよう」と思って警察に電話もしたが、確認する術はなかった。眠れない日が続いた。これほど人間がおぞましく、憎しみを抱くことができるのか……。加害者たちを殺したいとさえ思った。