12月24日放送「M-1グランプリ」の審査員長をつとめるなど、日本の芸能界のトップに君臨するダウンタウンの松本人志(60)。その松本が六本木の超高級ホテルのスイートルームにて飲み会を開催。後輩芸人に女性を集めさせ、「ゲーム」と称し、いきなりキスをしたり、「俺の子ども産めや!」などと性行為を迫っていたりした事実が「週刊文春」の取材で分かった。

ダウンタウン ©文藝春秋

 複数の女性を含む参加者が取材に応じ、事実関係を認めた。「週刊文春」の取材班が確認したいずれの飲み会でも、事前に松本の参加を知らせないこと、後輩芸人が女性たちの携帯電話を事前に没収するなど、その手口は酷似している。女性たちは「芸能界に絶望した」「PTSDに悩まされている」などと苦しい胸の内を吐露している。

社会的強者による性加害が社会問題化する中で…

 今年9月に還暦を迎えた松本だが、依然、タレントとして最盛期を維持し続けている。レギュラー番組は「水曜日のダウンタウン」(TBS系)、「ダウンタウンDX」(日本テレビ系)、「人志松本の酒のツマミになる話」(フジテレビ系)など、計7本を数える。

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 プライベートでは2009年5月に結婚。同年10月には長女をもうけ、長女が描いた自身の似顔絵をSNSで公開するなど、子煩悩な一面も披露している。

 近年、日本でも包括的性教育への関心が高まり、社会的強者による性加害が社会問題化している。昨年3月には「週刊文春」が、映画監督・榊英雄の映画に出演した複数の女優が性的行為を強要されたと報道。それが契機となり、映画界に蔓延する性加害問題が続々明るみに出ることとなった。旧ジャニーズ事務所の創業者ジャニー喜多川氏による性加害問題では、今年3月にBBCが報じると、全メディアが報道に踏み切り、同社は解体的出直しを強いられている。

 A子さんの告発は、こうした昨今の社会的潮流と決して無縁ではない。