1951年、母子3人が殺害された「おせんころがし事件」をはじめ計8人を殺めた栗田源蔵。極貧家庭に生まれ、夜尿症が原因でいじめや除隊処分を受け自尊心を失う。

 過酷な炭鉱労働で屈強かつ凶暴な性格へ変貌した栗田は、ヤミ米集団の頭目「ハヤブサの源」として台頭。22歳の時、三角関係の末に交際相手の女性を殺害したのを皮切りに、日本中を激震させる凄惨な連続殺人鬼への道を歩み始めていく。

 ついに警察に逮捕された男は、なぜ涙を流してまで助命を懇願したのか……。事件の結末を、鉄人社の文庫新刊『戦後まもない日本で起きた30の怖い事件』よりお届けする。(全2回の2回目/最初から読む

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写真はイメージ ©getty

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惚れた相手を…

 後日、彼女の行方がわからなくなったことで疑惑の目を向けられ、B子から質問攻めに遭ってしまう。

 対して、栗田は「好きなのはおまえだけ。邪魔になったからA子を殺して海岸に埋めた」と告白。

 B子は自首するよう勧めたが、栗田は応じなかったばかりか、警察に知らせようとするB子を強姦し、そのまま手ぬぐいで絞殺、同じ海岸に死体を遺棄した。