〈あらすじ〉
ニューヨークの片隅に暮らすデュラン一家はペルーからの不法移民だ。ウェイトレスのラファエラ(マガリ・ソリエル)は、双子の息子を女手一つで育てている。10代の息子たち、ポール(アドリアーノ・デュラン)とティト(マルチェロ・デュラン)も、語学学校に通いながら配達員として働き家計を支える。そしてお金も居場所も恋愛経験もない自分たちのことを、「透明人間」と呼んでいた。
そんな中、2人はクロアチア出身の美女クリスティンと知り合い、ひと目で夢中になるが、彼女にはある秘密があった。一方のラファエラは新恋人の白人男性の口車に乗り、アメリカン・ドリームを夢見てメキシコ料理の宅配サービスを自宅アパートで開業する。
〈解説〉
大都会で懸命に生きる不法移民の希望と悲劇、家族愛を描くヒューマンドラマ。マーク・ウィルキンスの長編監督デビュー作。97分。
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中野翠(コラムニスト)
★★★☆☆あまりにも先が読めてしまう展開。不法移民の心情や暮らしぶり、もっと描写が欲しかった。音楽の入れ方、少々、くどい。
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芝山幹郎(翻訳家)
★★★☆☆腐った肉のトラウマなどリアルな細部は出てくるのだが、そこへ至るまでの作り話の精度が足りない。嘘は磨いてほしい。
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斎藤綾子(作家)
★★★★☆女手一つで子育てし懸命に働いても、暮らしを奪われ親子が引き離される現実があるとは! 母の美貌に困惑が溢れる。
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森直人(映画評論家)
★★★☆☆定型的だが真摯さが伝わる。基本は純朴な男子の冒険譚。その目を通して都会に搾取される移民の女性達が映し出される。
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洞口依子(女優)
★★★☆☆アメリカン・ドリームの脱構築。ペルー移民の少年達と母を前にクロアチア少女が聖女に感じる愛についての台詞が刺さる。
- もう最高!ぜひ観て!!★★★★★
- 一食ぬいても、ぜひ!★★★★☆
- 料金の価値は、あり。★★★☆☆
- 暇だったら……。★★☆☆☆
- 損するゾ、きっと。★☆☆☆☆
INFORMATION
ニューヨーク・オールド・アパートメント(スイス)
新宿シネマカリテほか全国公開中
https://m-pictures.net/noa/